1日の本拠地札幌戦で日本ラストマッチ

　サッカー・J1リーグの元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは1日、本拠地ノエビアスタジアム神戸での札幌戦でいよいよ日本ラストマッチを迎える。さまざまな感情が交錯する一戦を前にインスタグラムを更新し、家族総出で日本愛あふれる和装での記念写真を公開した。クラブでもスペイン代表でも世界を制したスーパースターが見せた日本への思いに、海外ファンからは「サムライだ」「なんて素敵な家族」といった反響が寄せられている。

　フォロワー数4200万人を超える世界的レジェンドを通して日本の文化が世界に発信された。紋付き袴に袖を通し、着付けてもらったイニエスタ。妻のアンナ・オルティスさんとの“和装ウェディング”ショットも撮影し、2月に生まれた第5子も含め、家族7人での記念写真にも納まった。家族横並びになっての振り返りショットや、イニエスタが筆を持って習字を行うシーンも。半紙には「イニエスタ」とカタカナで書かれているのも見える。

　イニエスタは自身のインスタグラムに9枚の写真を公開。スペイン語と日本語で「家族と一緒に素晴らしい経験でした。神秘的な場所で日本の伝統と文化を学べる事、とても豊かな時間でした」と記した。家族が訪れた生田神社会館衣装室公式から「ウェディングサロンいのうえのお衣裳、お着付させて頂き大変嬉しく思っております　また日本に来てください。心よりお待ちしております」といった言葉もコメント欄に寄せられており、海外ファンからも羨望のコメントが集まっている。

「これからも日本とスペインの架け橋になって」
「サムライだ」
「美しい！」
「とっても似合うわ！」
「なんて素敵な家族だろう」
「日本はとてもユニークよね」

　39歳のイニエスタは、スペインの名門バルセロナで16シーズンプレーし、2018年に神戸へ完全移籍で加入。卓越した技術とカリスマ性でチームを牽引し、クラブ初タイトルとなった19年度の天皇杯優勝などに貢献した。今年5月25日、出番減少などを理由に退団を発表。ファンを熱狂させたレジェンドは5年間の思いを胸に、日本でのプレーに別れを告げる。