大谷翔平を放出しなければ「エ軍は莫大な危険冒す」 米ESPN敏腕記者が球団の悩ましい状況を説明
米大リーグで今季終了後にフリーエージェント(FA)となるエンゼルス・大谷翔平投手は早くも去就が米メディアで取り沙汰されている。対価を獲得するために、エンゼルスが今夏のトレード期限までに大谷を放出する可能性はあるのか。米敏腕記者は「オオタニをトレードしないことでエンゼルスは莫大な危険を冒す」と球団が置かれている悩ましい状況を説明。「彼が“勝利”と“快適さ”にどう重きを置くかにかかってくる」と去就の展望も描いた。
今オフにFAとなる大谷の去就に米メディアが注目
米大リーグで今季終了後にフリーエージェント(FA)となるエンゼルス・大谷翔平投手は早くも去就が米メディアで取り沙汰されている。対価を獲得するために、エンゼルスが今夏のトレード期限までに大谷を放出する可能性はあるのか。米敏腕記者は「オオタニをトレードしないことでエンゼルスは莫大な危険を冒す」と球団が置かれている悩ましい状況を説明。「彼が“勝利”と“快適さ”にどう重きを置くかにかかってくる」と去就の展望も描いた。
23日(日本時間24日)の試合が終わった時点で、貯金5、勝率.532のエンゼルス。地区首位のレンジャーズまでは7ゲーム差をつけられているが、ワイルドカード圏内までは0.5ゲーム差と十分プレーオフを狙える位置につけている。8月1日(同2日)のトレード期限まであと1か月強。エンゼルスの戦略について語ったのは、米スポーツ専門局「ESPN」の敏腕記者ジェフ・パッサン氏だ。
米ストリーミングサービス「Rokuチャンネル」の「ザ・リッチ・アイゼン・ショー」にゲスト出演した同記者。エンゼルスが大谷を放出する可能性について尋ねられると、「これまで取り組んできた全てがある程度実現しつつある今、エンゼルスがどうしてそんなことをするだろうか?」と疑問を呈した。
しかし、即座に「それでもなされるべき重要な議論がある」と続け、「ショウヘイ・オオタニをトレードしなくてはならない。なぜなら、今オフに彼が(FAで)チームを去れば、手に入れられるのは70番目のドラフト指名権くらいだからだ。とても良い埋め合わせとは言えない」と反対意見も述べた。
「オオタニをトレードしないことで、エンゼルスは莫大な危険を冒すことになるが、彼らの今季全体の目標は、彼が残りのキャリアを過ごしたいと思う場所はアナハイムだと彼を説得することだ」とリスクを承知で引き留めに全力を尽くすエンゼルスの心境を同記者は代弁した。
アート・モレノオーナーは長期契約を結んで大谷を残留させたがっているだろうと予想したパッサン氏。大谷が残留を選ぶか、移籍を選ぶかは「彼が“勝利”と“快適さ”にどう重きを置くかにかかってくる。なぜなら彼はエンゼルスで快適さを得ているから。勝利を手に出来るかどうかは分からないが」と主張。大谷が熱望するヒリヒリする9月のプレーオフ争いに導けるかどうかが鍵になると分析した。
(THE ANSWER編集部)