レンジャーズのシーガー「正直、あのモンスターを目覚めさせたくない」

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は13日（日本時間14日）の敵地レンジャーズ戦に「2番・DH」で出場し、2打数2安打3四球と5打席全て出塁。9回には今季10盗塁目もマークする躍動で7-3の勝利に貢献した。この日の試合前には、ワールドシリーズMVPに輝いたこともある相手のコーリー・シーガー内野手は米メディアに出演し、大谷について敬意あふれるコメントを残していた。

　シーガーといえば、2012年にドラフト1巡目（全体18位）指名でドジャース入り。新人王（2016年）、シルバースラッガー賞2度（2016、17年）、ワールドシリーズMVP（2020年）などに輝き、21年オフに10年総額3億2500万ドル（約455億円）でレンジャーズと契約したメジャーを代表するスター選手の一人だ。

　13日の試合前、米テキサス州地元ラジオ局「KRLD-FM」公式YouTubeチャンネルで、シーガーが同局番組「Gバッグネーション」に電話出演した様子が公開された。大谷一人に2発を食らい、逆転負けを喫した前日12日の試合について問われ、「今日もただ勝ちに行くだけ。彼にはゲーム後半にダメージを与えられたけど、今日は新たな日。できることをやって勝つのみさ」と意気込みを語った。

　しかし、「バスケットボールのようにスター選手同士が好プレーでやり合うみたいなことはあるか」と問われると本音がポロリ。「正直に言うと、あのモンスターを目覚めさせたくはないよ。彼には眠っていてほしいから、余計なモチベーションは与えないようにするよ」と冗談めかしながらも大谷に敬意を向けた。ただ、この日も大谷は2打数2安打3四球と5打席全て出塁する大活躍。レンジャーズはエンゼルスに2連敗を喫した。

　大谷は14日（同15日）のレンジャーズ戦にも「2番・DH」で出場している。