審判団の協議の結果、本塁打に認定

　米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は6日（日本時間7日）、本拠地カブス戦に「2番・指名打者」で先発出場し、4回の第2打席で5試合ぶりの16号ソロを放った。鈴木誠也外野手の頭上を越えてフェンスで跳ね返った打球は一度、三塁打となったが、審判団が協議の結果、本塁打と認定された。エンゼルス戦を中継する地元実況席もドタバタ劇のホームランに驚いた。

　大谷と鈴木のドタバタ劇の末に16号本塁打が生まれた。0-4のエンゼルスのビハインドで迎えた4回先頭、大谷は右腕ウェスネスキのカットボールを弾き返した。ライナー性の鋭い打球は跳び上がった鈴木のグラブの先で跳ね返ってグラウンドへ。弾みで尻もちをついた鈴木は本塁打と判断したのか、やや遅れてボールを処理。その間に大谷は全力疾走し、三塁を蹴ったところで止まった。あと少しでランニング本塁打という当たりだった。

　しかし、審判団の協議の結果、打球はライトフェンスの本塁打ラインを越えて跳ね返っており、本塁打と認定。米カリフォルニア州地元局「バリー・スポーツ・ウェスト」は実況のウェイン・ランダッゾ氏は「オオタニがライトへ良い打球を飛ばした。スズキが追うが、ボールはフェンスに弾かれた。オオタニは走り続けるがスズキはボールを取れない！　ショウヘイは三塁に到達するも止められた。オオタニがあと少しでランニングホームランという打球を放った」と伝えた。

　直後に協議となると、解説：マーク・グビザ氏は「間違いなくホームランですね。16号です」と確信。エンダッゾ氏も「もはやレビューすら必要ないでしょう」と頷いた。そして、グビザ氏は「なんてスイングでしょう」と弾丸の16号ソロに賛辞を送っていた。