米大学野球でのハプニング

　米大学野球で衝撃の光景が広がった。打者が打った瞬間、バットが根元からポッキリと折れて真っ二つに。木製バット使用のプロの世界でしばしば見られるが、今回折れたバットは木製バットではなかった。実況席は「信じられない」と驚くばかりで、米ファンからも「見たことない」「予想できっこない」といったコメントが集まっている。

　真っ二つだった。日本時間3日にテネシー州ナッシュビルで行われた米大学野球。バンダービルト大とイースタン・イリノイ大の7回裏無死走者なしの場面、バンダービルト大のエンリケ・ブラッドフィールドは左打席に入り、真ん中から外寄りのボールを振り抜いた。打球は右翼手のファインプレーに阻まれたが、ブラッドフィールドは驚いた様子。バットは根元からポッキリと折れ、手元にはグリップ部分しか残っていない。先端分は一塁側ファウルゾーンに飛んでいっていた。

　米スポーツ専門局「ESPN」の人気番組「スポーツセンター」の公式ツイッターは「エンリケ・ブラッドフィールドJr.が金属バットを折った」と見出しで中継動画を公開。実況席はブラッドフィールドが打った直後、こんなやり取りを交わしていた。

「バット折れた？　ダイビングキャッチ！　ちょっとバットを見てみましょう」
「あれはバッド（bad）なバット（bat）だ」
「みんな、バットが折れたぞ！」
「滅多に見られない」
「アンビリーバブル！　見てくれよ！　詰まってなかった。バットの先っぽに当たったように見える」

　これには米ファンも仰天。「ワオ…」「どこかに小さなヒビが入っていたに違いない」「これは今まで見たことない」「どうやったらこんなこと可能なの？」「なんてこった」「バットもそうだが、なんてキャッチだ！　バットが折れるなんて予想できっこない。あの外野手の素晴らしい修正力」など、折れると思っていなかったバットの異変に驚きを隠せない様子だった。

　今回、ブラッドフィールドが使用していたバットは金属バットではなく「複合バット」という見方もあり「高校野球をやっている私の息子も今年2回同じことがあった」「安物のバットだ」「実のところ、思っているよりよく折れるんだ」「（金属じゃなくて）複合バットね」といった声も上がっている。