ロボット審判導入に「全面的に賛成」 疑惑判定で三振のウォード、映像見返しても「ボールだった」
米大リーグ・エンゼルスのテーラー・ウォード外野手は、1日(日本時間2日)の敵地アストロズ戦の6回1死満塁の場面で見逃し三振に倒れた。微妙なコースへの1球がストライクと判定されたことが物議を醸しているが、これについてウォード本人が試合後に言及。ロボット審判導入について「全面的に賛成」と語ったと、米メディアが報じている。
6回1死満塁、見逃し三振に倒れた1球が物議
米大リーグ・エンゼルスのテーラー・ウォード外野手は、1日(日本時間2日)の敵地アストロズ戦の6回1死満塁の場面で見逃し三振に倒れた。微妙なコースへの1球がストライクと判定されたことが物議を醸しているが、これについてウォード本人が試合後に言及。ロボット審判導入について「全面的に賛成」と語ったと、米メディアが報じている。
低めに投じられた勝負の1球を、ウォードは膝を折りながら確信を持って見送った。2-4で迎えた6回、1死満塁の場面でウォードはフルカウントからの6球目にバットを振らず、一塁に向かおうと一歩を踏み出した。だが、判定はストライク。空振り三振に倒れると、球審に言葉を浴びせて不満を露わにしながら引き揚げた。
その後、ウォードと入れ替わるようにベンチを飛び出したフィル・ネビン監督は、球審に顔を近づけ帽子を取りながら怒りをぶちまけて退場処分。この1球は中継映像内のバーチャルストライクゾーンでも外れて見えており、判定直後からネット上では米メディアやファンによって賛否両論となっていた。
MLB公式サイトは「ヒューストンでの初戦でエンゼルスは大きな一打が出ず」と見出しを打った記事内で、ウォード本人のコメントを紹介。「非常にイライラするよ。あの状況があんな形で終わってしまったのは残念だ」と胸の内を明かしたウォードは、「でも、これも野球の一部であり、僕はベストを尽くして良い球をスイングしなくてはいけない。ボールだと分かっていたし、ダグアウトで見返してもやっぱりボールだった」と、自身の判断に確信を持っていた。
また、米カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」も、この微妙な判定に注目。記事内で「ウォードはボールとストライクを判定するのにテクノロジーを使うことに『絶対的に』賛成だと言った」と伝えると、ウォードのロボット審判導入に関するコメントを紹介している。
「良いことだと思う。あるいは審判に責任を取らせるか。どういったものであれ。優れた審判はたくさんいる。しかし、ある場面では、それ(ロボット審判)は有益だと思う。自動ストライクゾーンについては、全面的に賛成だよ」
6回1死満塁のチャンスで1点も奪えなかったエンゼルスは、最終的に2-5で敗戦。試合の行方を大きく左右する判定となっただけに、MLBが導入を検討しているロボット審判によるストライク・ボール判定の話題も活発になっている。
(THE ANSWER編集部)