エンゼルスのMLBドラ1逸材が急浮上 サイクル寸前&HR強奪に米絶賛の嵐「壁際でなんてプレーだ!」
米大リーグのエンゼルスは19日(同20日)の本拠地ツインズ戦で接戦を制し、5-4で2連勝を飾った。特筆すべきは「1番・中堅」で出場したミッキー・モニアック外野手。本塁打が出ればサイクル安打という3安打1打点、守っても本塁打性の打球をキャッチしてピンチを救った。今季初出場となった13日(同14日)のガーディアンズ戦以降躍動する25歳の評価は急上昇。試合後の米メディアから称賛が相次いだ。
売り出し中の25歳ミッキー・モニアックが大活躍
米大リーグのエンゼルスは19日(同20日)の本拠地ツインズ戦で接戦を制し、5-4で2連勝を飾った。特筆すべきは「1番・中堅」で出場したミッキー・モニアック外野手。本塁打が出ればサイクル安打という3安打1打点、守っても本塁打性の打球をキャッチしてピンチを救った。今季初出場となった13日(同14日)のガーディアンズ戦以降躍動する25歳の評価は急上昇。試合後の米メディアから称賛が相次いだ。
左前打、右二塁打で三振を挟んで迎えた7回のモニアックの第4打席。1点を追う1死一塁の状況で、カウント2-2から右腕ジャックスのカットボールをライト線に打ち返した。俊足を飛ばして三塁に到達。同点タイムリーとし、この回の逆転劇を演出した。表の守備では9番テーラーがセンターに放った大飛球をフェンス際でジャンピングキャッチ。3点リードしながら一度は逆転される嫌な展開で、攻守に躍動し、勝利の立役者となった。
米メディアからも称賛が相次いだ。ツイッター上では、AP通信のエンゼルス番グレッグ・ビーチャム記者が「ミッキー・モニアックは先週エンゼルスに復帰してから20打席で9安打、OPS1.447。ノース・カウンティの誇りが絶好調だ」と活躍ぶりを紹介した。
本塁打強奪についても、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者が「モニアックがホームランを強奪。彼は今夜、そして先週に昇格してから良いプレーをしている」と評価すれば、MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者は「ホームランになっていたかもしれない打球をジャンピングキャッチで強奪」、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のMLB専門アカウントも「タイミングを完璧に合わせ、ホームランを奪った!」と絶賛した。
エンゼルスの地元ロサンゼルスの放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」も試合後、モニアックのプレーを振り返りながら実況のパトリック・オニール氏は「ミッキー・モニアックは今夜、ファンタスティックでした」、解説のマーク・グビザ氏も「彼はホームランを防ぎ、1点差にとどめました。それが逆転勝利のお膳立てになりました。フェンス際でのなんてプレーだったでしょう!」と2人そろって称賛した。
そんな中、ヒーローインタビューに登場した本人は謙虚そのもの。レポーターのエリカ・ウェストンさんから「サイクル安打までホームランだけ。もう1打席立ちたいという思いはどれだけありましたか?」と問われても「正直に言うと、全く頭にありませんでした。この試合に勝つために自分に何ができるのかだけに集中していました。2試合続けて、非常に大きな勝利でした。楽しくて、特別なものでした」と振り返った。
本塁打強奪については「素晴らしかったです。良いタイミングで飛べたと思います。とてもクールでした。楽しかったです」と少しだけ誇らしそうに語った。
モニアックは高卒ながらドラフト全体1位でフィリーズから指名されて入団。2020年にメジャーデビューし、昨年エンゼルスにトレードで移籍した。今季初出場となった13日(日本時間14日)のガーディアンズ戦で先頭打者アーチを放って以降、出場する1番で起用され、19打数9安打の打率.474と絶好調。最近は大谷翔平投手が「ミッキー」の名前にかけ、両手を耳の上に手を当てる「ミッキーマウス」のポーズで挨拶する様子が話題になっている。
今季は1番で使われることが多いウォードが最近は打撃が低調。ネトが使われることもあり、2番トラウト、3番大谷につなぐ課題の打順だった。そんな中で現れた新たなリードオフマン候補はエンゼルスに光をもたらしている。
(THE ANSWER編集部)