アストロズ戦に「3番・投手兼DH」で先発出場

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は9日（日本時間10日）、本拠地でのアストロズ戦に「3番・投手」で今季8度目となる投打同時出場。この試合を中継した米地元局に、アメリカ野球殿堂入りも果たしている伝説の名手、レジー・ジャクソン氏が出演。二刀流で出場した大谷に対し、「本当に特別なアスリート」「彼には比較対象がいないよ」「私にはできないよ」と賛辞を並べている。

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　プレーオフに強く「ミスター・オクトーバー」の異名をとったジャクソン氏。通算2584安打、563本塁打を記録したほか、シーズンMVP1度、ワールドシリーズMVPを2度受賞し、野球殿堂入りも果たしている伝説の名手だ。1982年から86年までエンゼルスに在籍しており、この日はOBとしてカリフォルニア地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」の放送席に座った。

　実況のウェイン・ランダッゾ氏から「ショウヘイ・オオタニがマウンドに立っていますが、あなたから見て、彼がメジャーレベルでやっていることはどう映っていますか？」と問われたジャクソン氏は、「特別だね」と言葉を発して賛辞を並べた。

「このような男が投げるのを見られるのは特別な時間だ。彼が今夜投げると聞いて私はワクワクしていたよ。ずっと楽しみにしていたからね。彼が投げるところ、打つところを見るのはいつでも楽しみだ。彼は本当に特別なアスリートだ。この男にいくら払えばいいのだろう？　何と比較すればいいのか？　彼には比較対象がいないよ」

　さらに解説のマーク・グビザ氏から「あなたもオールラウンドなアスリートとして知られていました。彼のように登板しながら毎日プレーするのはどうやったらできるのか、あなたの考えを聞かせてください」と話を振られると、「私にはできないよ。彼がどうやってやっているのか本当に分からない。彼がそれをしていることに私は敬服している」と、二刀流でのプレーに脱帽していた。

　そして改めて「彼は非常に特別な野球選手だ」と称えながら、「彼がここに残ってくれることを望んでいる。この球団にとってとても重要な存在だし、この球団がチャンピオンになることに貢献してくれるだろうからね。彼には本当に残留してほしいが、そのためにどれだけのものが必要か私には分からない」と、今オフにフリーエージェント（FA）となるため去就が注目されるなかで、古巣エンゼルス残留を願った。

　MLBのレジェンドが見守るなかで登板した大谷だが、序盤好投を続けるも5回に捕まり、7回3失点で降板。チームも1-3で敗れて今季初黒星を喫した。打者としても3試合ぶりの無安打に終わった。