20日に映画が公開されて中国国内でも話題の「SLAMDUNK（スラムダンク）」

　日本のバスケットボール界に大きな影響を与えた人気漫画「SLAMDUNK（スラムダンク）」の劇場版「THE FIRST SLAMDUNK」が20日に中国でも公開され、爆発的ヒットを記録したことが報道されている。中国の地元メディアも“スラダン旋風”をクローズアップ。漫画の枠を飛び越え、中国バスケ界にこれまでスラムダンクが与えてきた影響力を特集している。

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「彼らはみなスラムダンクの熱烈なファン　そのバスケットボール人生はスラムダンクから始まった」。こんなタイトルで報じたのは中国メディア「澎湃新聞」。記事では、五輪に2度出場した中国バスケ界のレジェンド・胡衛東が今年4月に中国のバスケ殿堂入りを果たした際のスピーチで語ったコメントを紹介した。

「『先生、バスケがしたいです』というこの言葉を、私は三井寿より26年も前に口にしました」

　記事では「それは長い歴史を持つ中国バスケットボール界の誇りを示す言葉でもあるが、こうした場面で語られるほど、スラムダンクはある世代のバスケットボール選手に大きな影響を与えている」とし、今回の映画大ヒットを紹介した。

「20日、スラムダンク映画版の上映が全国で始まった。多くの人はそのストーリーがどうなるのか、結末を知りながら、わざわざチケットを買って映画を見ようとしている。19日22時55分の時点で、前売り券の売り上げは1億1560万元（約22億4800万円）に達し、アニメ映画の前売り券売り上げの記録を更新した」

　さらに「このアニメはある世代の人々の青春の記憶であるばかりでなく、何世代にもわたり、選手たちをバスケットボールへと導くきっかけとなってきた」とし、いかに中国バスケ界に多大な影響を及ぼしてきたかも伝えた。