ナショナルズ戦に「3番・投手兼DH」の二刀流で出場

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は11日（日本時間12日）の本拠地ナショナルズ戦に「3番・投手兼DH」で先発出場。7回1安打無失点の好投で今季2勝目を挙げた。2-0で勝利したチームは連敗ストップ。大谷は今季3登板で、防御率は驚異の「0.47」となった。敗れたナショナルズのデーブ・マルティネス監督は試合後、大谷が投じた「スイーパー」について「強力な武器になる」とその威力を称した。

　大谷は初回に2四球を与えるも無失点で凌ぐと、4回にも四球と二塁打で2死二、三塁のピンチを迎えながらチャビスを遊ゴロに打ち取った。この日は四死球6つを与えながらも打たれたヒットは1本だけ。50センチ以上も曲がった大きなスイーパーやツーシームに加え、緩いカーブも駆使してナショナルズ打線を封じた。7回を投げ切ってマウンドを降り、防御率は登板3試合で驚異の0.47となった。

　ナショナルズのマルティネス監督は試合後、大谷の多彩な変化球に言及。米メリーランド州地元局「MASN」公式サイトは「良い球だね。美しいのは、彼がこの球の球速を変化させていることだ。キーバートに投げた1球は他のに比べてずいぶん遅かったよね。それを効果的にストライクに投げ込めたら強力な武器だよ」と語ったことを伝えた。

　スイーパーだけでなく、ストレートや大きく曲がるカーブを織り交ぜてきた大谷。マルティネス監督は何種類の球種があったかについて「分からないけど、かなりあったよね（笑）。彼は急に98マイルの直球を投げ始めた」とした上で、「選手たちには『プレートに来た球を打ち返せばいい』とだけ伝えたよ」と指示していたことを明かしたが、奏功しなかったようだ。