今オフFAの大谷に早くも注目

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、今オフにフリーエージェント（FA）となる。シーズンは開幕したばかりだが、早くも他球団の地元メディアは大谷の去就に注目。「親愛なるヤンキースへ。地球の反対側の全く新たなファンベースでぼろ儲けできるぞ」と獲得を進言する記事まで掲載している。

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　ニューヨーク近郊ニュージャージー州のメディア「NJ.com」は、「チャリーン！　ヤンキースはエンゼルスのショウヘイ・オオタニをブロンクス最大の観光名所に変えられるか？」と題する記事を掲載。大谷目当てでアナハイムを訪れる観光客の実態をレポートしたカリフォルニア州の地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の記事を引用しながら、大谷がいかに日本を始めとした海外ファンを引き寄せているかを強調した。

　日本や台湾など地球の反対側から押し寄せるファンに注目した記事では「彼らは手ぶらでは帰らない。ユニホーム、サイン入りのボールや写真などを買って帰るのだ」とグッズ収益にも貢献していると言及。「親愛なるヤンキースへ。これが全てあなたたちのものになりえるぞ」と地元の名門球団に獲得を呼びかけた。

「あなた達は有料の試合中継でファンにせこい商売をしているが、地球の反対側の全く新たなファンベースを獲得することでぼろ儲けできるかもしれない。この男はゴジラよりもさらにビッグなんだ」と、かつてヤンキースで活躍した松井秀喜氏も引き合いに、大谷獲得のメリットを訴えた。

　再び「ロサンゼルス・タイムズ」の記事を引用し、大谷の契約が総額5億ドル（約660億7250万円）～6億ドル（約792億8700万円）ほどになるという専門家の予測を紹介。「それでも、伝説のベーブ・ルース以来最高のオールラウンドプレーヤーがニューヨークに所属するというのは、完璧な結合のように思える」と“野球の神様”が活躍したニューヨークは大谷にぴったりだと主張した。

　最後はエンゼルスのアート・モレノオーナーが語った「人々は最高の選手を見にやって来る。彼らは孫に言うだろう、『私はオオタニがプレーするところを見たんだ』、とね」という言葉を引用。その場所はアナハイムではなく「常に新しい観光名所を必要としているブロンクスかもしれない」と期待を込めていた。