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V候補・桃田賢斗、ライバルの面々は? 連覇狙う長身194cm、中国の五輪金メダル勢も

桃田の結果・内容はもちろん、興味深いのは“観客の反応”

 2008年の北京、2012年のロンドンで五輪2連覇を果たしているベテラン、第9シードの林丹(リン・ダン、中国)も オランダの選手を2-0(21-14、21-14)で下した。林丹の登場は、会場が最も沸いた瞬間だった。危なげない試合運びだったが、観客からは、頑張れを意味する「加油(ジャーヨ)」コールが頻繁に送られた。男子シングルス界のヒーローは、相手がネット前に返した甘い球に素早く追いつきながらすぐには返球せず、相手がネット前に寄って来たところをクロスへの返球でかわしてパスするなど、注目を浴びていることを十分に意識した魅せるプレーも披露。千両役者ぶりを見せつけた。

 第7シードの周天成(チョウ・ティエンチェン、台湾)もフィンランドの選手にストレート勝ち。日本勢では、初出場の西本拳太(トナミ運輸)が初戦を勝利。緊張によるコントロールミスなどで苦しんだが、ストレート勝ちを収めた。2回戦を勝てば、シン龍と対戦する可能性があり、楽しみだ。

 第6シードで日本のエースである優勝候補の桃田賢斗(NTT東日本)が決勝まで勝ち上がった場合、彼らのいずれかと対峙する可能性が高い。翌31日は、第2、4シードのブロックの試合が行われるが、第2シードのリー・チョンウェイ(インドネシア)、第4シードの孫完虎(ソン・ワンホ、韓国)は、欠場。日本は桃田、常山幹太(トナミ運輸)が登場し、桃田はウクライナの選手と対戦する。試合結果と試合内容はもちろんだが、観客がどのような反応を見せるのかという点も興味深いところだ。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


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