大谷翔平は「礼儀正しい好青年」 試合前に深々お辞儀、ハートを盗みっぱなしの1週間
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を経て迎えたメジャーリーグの開幕からはや1週間。エンゼルス・大谷翔平投手は、6日(日本時間7日)は移動日で試合なし。ここでは大谷の1週間で起きたさまざまな名場面をプレーバック。プレーはもちろん、その人柄でもファンの心をさらった。
プレー以外でも沸かせた大谷の開幕1週間
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を経て迎えたメジャーリーグの開幕からはや1週間。エンゼルス・大谷翔平投手は、6日(日本時間7日)は移動日で試合なし。ここでは大谷の1週間で起きたさまざまな名場面をプレーバック。プレーはもちろん、その人柄でもファンの心をさらった。
とりわけ注目されたのは、3日(日本時間4日)の敵地マリナーズ戦。試合前にマリナーズで球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏と再会した場面だった。イチロー氏を見つけると、大谷から駆け寄り、帽子を取ってペコリとお辞儀。握手を交わして、さらに深々と頭を下げ、しばらく談笑した。イチロー氏への敬意と大谷の好青年ぶりが伝わる一幕は、日本人はもちろん、米メディアにこぞって取り上げられるなど話題になった。
ツイッター上では「どんな会話をしているか気になる」「めっちゃ礼儀正しい好青年」「イチローさんへの尊敬の念がひしひし」「挨拶の仕方(姿勢)もまた律儀というか丁寧だなぁ」「どんな話をしたんだろう?」などとファンの注目が寄せられ、直後の試合で豪快な今季2号を放った。
また、5日(同6日)の敵地マリナーズ戦でもこんな一幕が。先発した大谷は初回にピッチクロック違反を取られた。イニング終了後、ネビン監督、水原通訳を交えて状況を確認。すると、相手バッテリーに投球練習用のボールがないことに気づいた大谷は、球審のポケットからボールを取って投げ渡したのだ。心優しい場面に、エンゼルスの地元実況席も「ウォームアップができるように『はい、ボール』って手伝ってますね。彼は何でもやるんですよ。紳士です」と称えた。
一方で、この試合は敵地実況席の関心を引いた場面もあった。3回に右打者ヘルナンデスの右肘付近に当ててしまい、痛みに顔をゆがめながら一塁に歩く打者に向け、大谷はすぐさまキャップのつばに手を当てて謝罪の意を示すジェスチャー。これにヘルナンデスも胸に手を当てて無事を伝えていた。
シアトルの実況席は「我々が知っているオオタニの人間性を考えれば、故意に死球を当てるような選手じゃないと思います」と断言。「同意です。大丈夫か確認していたのも驚きではないですよね」と大谷のスポーツマンシップあふれる人柄について触れながら、地元の視聴者に伝えた。
意外な形で話題になったのは、同じくマリナーズ3連戦の1、2戦目で着用していたニット帽。春先で冷え込むシアトルとあって、ベンチ内では「A」のロゴが入り、ポンポンもついた可愛らしい帽子をかぶった。「ニット帽が可愛い」「きゃわいい」「ハート盗みっぱなし」とネットで注目を集めた。
プレーでは2試合を投げて1勝0敗、防御率0.75、打って2本塁打を含め打率.286、6打点と投打で好調エンゼルスを牽引している大谷。7日(同8日)から本拠地で始まるブルージェイズとの試合でも週末のメジャーリーグを沸かせる活躍を期待したい。
(THE ANSWER編集部)