マリナーズ戦で起きた大谷と球審のやり取りとは

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が5日（日本時間6日）、敵地マリナーズ戦に「3番・投手兼DH」で先発出場。投げては6回3安打1失点、8奪三振と111球の力投を見せ、打っても2打数1安打で自らを援護する1打点も挙げて4-3の勝利に貢献。今季初勝利をマークした。初回にはピッチクロック違反について球審と協議。その最中に水原一平通訳とともにとった行動に米識者が注目。「スリのショウヘイ」とユーモラスに分析している。

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　素早く手が伸びた。初回にピッチクロック違反をとられた大谷。イニング終了後、水原通訳とネビン監督とともに、身振りを交えながら球審にルールの範囲を確認した。その最中、マウンド上のフレクセン投手（マリナーズ）からウォームアップのためのボールを要求されると、すぐさま球審のボール袋に手を入れ1球トス。水原通訳もマウンド方向を指さし、要求に気づいていたようだ。

　大谷が敵陣投手に対して細やかな気遣いを見せたシーン。米投球分析家ロブ・フリードマン氏は自身のツイッターで実際の動画を公開した。文面では「スリのショウヘイ」とジョークを飛ばし、返信欄でも「イッペイが完璧な注意そらし。彼らは明らかに練習を積んでるな」と水原通訳との“連係プレー”だったと茶目っ気たっぷりに結論付けていた。

　大谷はこの日、打者としてもピッチクロック違反をとられ、1試合における投打両方でピッチクロック違反をとられたMLB史上初の選手になる珍記録を残した。