千賀滉大お化けフォークで新トレンド誕生か 米注目「WBCで見ただろう。消えるのです」
米大リーグ・メッツの千賀滉大投手は初登板初先発となった2日(日本時間3日)の敵地マーリンズ戦で、5回1/3を投げ3安打8奪三振3四球1失点でメジャー初勝利を挙げた。伝家の宝刀“お化けフォーク”で元首位打者などから三振を奪った右腕に多くの称賛が寄せられる中、米投球分析家はMLBに新たなトレンドが誕生すると予測。「スプリットの再燃が見られると思う」と語っている。
初勝利をあげたマーリンズ戦では“伝家の宝刀”が冴えて8奪三振
米大リーグ・メッツの千賀滉大投手は初登板初先発となった2日(日本時間3日)の敵地マーリンズ戦で、5回1/3を投げ3安打8奪三振3四球1失点でメジャー初勝利を挙げた。伝家の宝刀“お化けフォーク”で元首位打者などから三振を奪った右腕に多くの称賛が寄せられる中、米投球分析家はMLBに新たなトレンドが誕生すると予測。「スプリットの再燃が見られると思う」と語っている。
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千賀の“お化けフォーク”を絶賛したのは、「ピッチングニンジャ」として知られる米投球分析家のロブ・フリードマン氏。米フロリダのラジオ局「WQAM」が「ピッチングニンジャがコウダイ・センガのゴーストフォークを褒めちぎる:彼の投球を見るのはファンタスティックだ」との見出しを打った記事で同氏の発言を伝えている。
マサチューセッツ州のラジオ局「WEEI」のロブ・ブラッドフォードとともに、米メディア「Audacy」のオリジナルポッドキャスト番組「Baseball Isn’t Boring」に出演したフリードマン氏は「センガの投球を見るのはファンタスティックでした。彼は初回に苦しみましたが、ゴーストフォークを使い、それ以降は稲妻のようでした。ゴーストフォークは以前から喧伝されていましたが、実際に見られて素晴らしかったです。とても楽しかったですね」と感想を述べた。
フリードマン氏は「正規分布曲線を考えてみると、(投手は)その両端を目指したい。とんでもなく回転数を高くするか、とんでもなく低くするか。中間は避けたいのです」と解説。「低い方の端にはセンガのゴーストフォークのようなものがあります。それは時に毎分1000回転を下回ることもあります」と回転が少ない千賀のフォークの特長に触れた。
これの発言を受け「WQAM」は「センガのゴーストフォークと日本代表投手陣のWBCでの圧倒的なピッチングが、スプリットの再燃につながるかもしれない」と予測している。
根拠として「WBCで、米国打線を始めとする全ての打線に対して、スプリットがどんな効果があったか見たでしょう。日本代表の投手陣は全員がスプリットを投げ、それは圧倒的な球でした。速球のように見えて消えるのです。私は(スプリットの)再燃が見られると思っています」というフリードマン氏の言葉を紹介。「センガのMLB初先発が何かを示唆するものであるとすれば、彼のゴーストフォークは今季注目するべき球になるだろう」と締めている。
(THE ANSWER編集部)