MLB通算459本塁打のネルソン・クルーズのスイングとは

　野球のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場する2013年の第3回大会覇者・ドミニカ共和国は8日（日本時間9日）、米フロリダ州ノースポールでブレーブスと強化試合を行い、選手兼ゼネラルマネジャー（GM）のネルソン・クルーズ外野手が代打弾を放った。米大リーグ・パドレスに所属する42歳。本塁打の動画をMLB公式が公開すると、米ファンから「ビーストだ」「この男は何でもできる」と興奮した様子の声が上がった。

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　パワーを見せつけた。6回無死走者なし。ジェレミー・セレドニオの代打で登場したクルーズは、乾いた打球音を響かせた。左翼方向に飛んだ打球の行方を見つめながら静かに走り出した。スタンドから「ブラボー」などの歓声を受けてホームイン。天に向かって指を差してベンチに戻ると、仲間からの祝福を受けた。

　動画を公開したMLB公式ツイッターは「ネルソン・クルーズ――ドミニカ共和国代表のGM兼ホームランヒッター」と記して公開。米ファンからは「この男は私が5歳の時ときからホームランを打っている」「ビーストだ」「彼は本当に何でもやる」「この男は42歳にして何でもできる」「バットの音が最高！」「オーマイガーそんなバカな。GMが試合に出てきて代打ホームランを打つなんて。素敵だ」と驚愕した様子のコメントが寄せられた。

　日本では監督兼選手が打席に立てば、“代打オレ”と表現される。“代打GM”で一発を放ち、試合はドミニカ共和国が9-0で快勝。メジャー19年目を迎える通算459本塁打のベテランは健在のようだ。プールDは11日（同12日）に米マイアミで開幕し、ドミニカ共和国は初戦でベネズエラと対戦する。