キリオス、ラケット破壊 野次にイラ立ち「間違いなくフェデラー寄りだった」
観客からの大声に「Shut up!」、野次とも戦わざるを得なかったキリオス
マイアミの地で沸き起こった“アウェー”について、オーストラリアのニュースサイト「news.com」では「キリオスが観衆の後押しを失ったのは、第1セットのアンフォーストエラーで彼がラケットを叩きつけたシーンからだ」と指摘。試合序盤に自らのミスに腹を立ててラケットを投げたシーンについて「実況を担当したESPNでは『悪気はない』とされたが、観衆は彼のかんしゃくを『悪質』と受け取った」と分析している。
そこから、観衆は21歳のオーストラリア人に過剰ともいえるブーイングを続け、再三、苛立たせた。記事では、第1セットの途中にダブルフォルトを犯したキリオスに拍手を送った観客に対し、主審が注意したことを紹介。さらに「直後、キリオスがサーブの用意を始め、観客から再び大声が飛ぶと、キリオスは観客に『Shut up!(黙っておけ!)』と口にせざるを得なかった」と述べている。
「両選手は卓越したレベルのテニスを繰り広げたが、キリオスは終始、野次とも戦わなければならなかった」
記事は、こう締めくくられている。3セットすべてタイブレークで3時間超という今季屈指の名勝負は、多くのファンの心を打ったが、一方で後味の悪さも残ってしまった。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer