MLB日程大幅変更の理由は「大谷翔平」 米メディア解説、北米の野球人気拡大の“顔”に
米大リーグ(MLB)は1日(日本時間2日)、今季レギュラーシーズンの日程詳細を発表した。同地区球団との試合が減った一方、インターリーグ(交流戦)の試合が倍以上に。この大幅変更の理由を米メディアは「2つの単語で要約できる:ショウヘイ・オオタニだ」と解説。エンゼルス・大谷翔平投手らスーパースターを直接見る機会を全米のファンに与えることで、人気を拡大したいという目論見があるという。
MLBの新スケジュールではインターリーグが倍増
米大リーグ(MLB)は1日(日本時間2日)、今季レギュラーシーズンの日程詳細を発表した。同地区球団との試合が減った一方、インターリーグ(交流戦)の試合が倍以上に。この大幅変更の理由を米メディアは「2つの単語で要約できる:ショウヘイ・オオタニだ」と解説。エンゼルス・大谷翔平投手らスーパースターを直接見る機会を全米のファンに与えることで、人気を拡大したいという目論見があるという。
昨季までは全162試合中、76試合を占めていた同リーグ同地区球団との試合が今季は52試合に減少。同リーグ別地区球団との試合も66試合から64試合に微減となった。一方、リーグの異なるチームと対戦する交流戦は20試合から46試合と倍以上に増加。これにより、各球団が必ず他の全29チームと対戦することになる。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「MLBの2023年のスケジュール変更:あなたが知っておくべき全てのこと、そしてそれがあなたのチームにとって意味すること」と題して、変更の意図を紐解いた。MLBはスター選手を前面に出すことで人気拡大を図ろうとしていると言及。「これらのステップは2つの単語で要約することができる:ショウヘイ・オオタニ」と打ち出し、「彼があなたの応援するチーム相手にプレーする」「それも毎年」と続けた。
MLBの球団は広大な米国に加え、国境を越えたカナダのトロントにまで散らばっている。東海岸と西海岸では3時間の時差があり、エンゼルスの本拠地がある西海岸で行われている試合が終わる頃には東海岸では日付が変わっている……ということも珍しくない。せっかくリーグを代表するスーパースターがいても、地域が違うことで、目にする機会も少なくなってしまう。
昨季までは「ヘイ、オオタニはスーパーヒーローだ。たまには夜更かしして彼を見なさい」という状態だったのを、「彼を見つけるために、MLBアプリを開く必要はない。彼は来週あなたの街でプレーするんだ」という状態にした方が「圧倒的にパワフルだ」と記事は解説。「それがこのような日程フォーマットに変更した原動力だ」と説き、大谷の影響力を力説した。
さらに「マイク・トラウト、アーロン・ジャッジ、ムーキー・ベッツ、マックス・シャーザー……。そのスターが誰であれ、彼はあなたの贔屓のチームと対戦する。毎年ね」と新スケジュールの魅力を伝えた同記事。他競技とのファン獲得競争も激しい北米スポーツ界だが、MLBは大谷らスター選手を“全国的”にすることで人気拡大を図る。
(THE ANSWER編集部)