史上最高の盛り上がり見せるWBC、米記者懸念「不参加を後悔する選手いないか」
米記者「参戦しなかったことを後悔する選手はいないのだろうか」
MLB公式サイトはベネズエラのミゲル・カブレラやドミニカ共和国のネルソン・クルーズ、プエルトリコのカルロス・コレアといったメジャーで活躍するトップ選手が大会を盛り上げたことも紹介しており、ここまで主役となった選手の一人に侍ジャパンの4番を務める筒香嘉智の名前も挙げられている。
またマンフレッドコミッショナーが「信じられないよ。大会ごとに成長している。試合の内容、出場国、観客動員などが向上している。私たちはこのイベントを前に進めるために真剣に取り組んでいる。国際的な戦略において重要な要素と考えている」と語ったこともレポートしており、現時点では大会の継続に前向きな様子だ。
各会場で熱戦が続く中、アメリカ国内でも大会の魅力を伝える声は高まっており、米紙「ボストン・グローブ」のピート・エイブラハム記者が自身のツイッターで「WBCを見て、参戦しなかったことを後悔する選手はいないのだろうかと、考えずにはいられない。3月に10月(メジャーのプレーオフ期間)が来たようだ」とつづるなど、現地の記者も白熱する大会を好意的に捉えているようだ。
国の威信をかけてぶつかり合う選手がワンプレーワンプレーに熱狂し、喜怒哀楽をあらわにする場面も多く、そんな姿に魅了されるファンも多い。東京ラウンドからは日本とオランダが4強へ進出し、2次ラウンドのもう1組もプエルトリコの突破が決定。残り1枠をドミニカ共和国とアメリカが争う状況となった。これまでは大会に対する各国の“温度差”や真剣さの度合いが問題視されることもあったが、第4回大会が大きな転機となり、さらなる発展を遂げるかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images