ラプターズ戦で劇的3ポイント成功

　米プロバスケットボール（NBA）・ネッツの渡邊雄太は16日（日本時間17日）、敵地ラプターズ戦に21分間出場し、119-116の勝利に貢献した。試合残り14秒で一時逆転となる3ポイントシュートを成功。NBAが動画を公開すると、古巣の米地元識者は「ユウタは真のNBA選手へと成長した」と称賛している。

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　冷静に沈めた。113-114と追いかける第4クォーター残り17秒。カイリー・アービングから、左コーナーで待っていた渡邊へパスが渡った。放たれた3ポイントシュートがリングを通過。残り14秒で見事に逆転してみせた。ネッツはその後追いつかれるも、アービングがブザービーターを決めて劇的に5連勝を飾った。

　渡邊はこの試合でスティールからダンクでも得点するなど、17得点、3リバウンド、1アシストをマーク。昨季までプレーした古巣ラプターズに土をつけた。この躍動にツイッター上では米識者が次々と反応。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のサム・ベシーニー記者は「ユウタのリベンジだ。（ラプターズが彼の効率性を最大限引き出せなかったことが未だ奇妙に思える。彼らが評価する技術と万能さを持っている）」と投稿した。

　米カルチャー誌「コンプレックス」のスポーツ担当ザイオン・オロジェデ記者は「ユウタ・ワタナベは特別な才能持っている」と称賛。渡邊が2018年から20年まで2季プレーしたグリズリーズの地元テネシー州メンフィスのラジオ局「WMFS-FM」の番組でホストを務めるジョン・マーティン氏は「ユウタ・ワタナベは真のNBA選手へと成長した。敵地でブルックリンの勝利を決定づける可能性のある3ポイントシュートを沈めた」と感銘を受けた様子だった。

　ケビン・デュラント、カイリー・アービングらスター揃いのネッツにおいて地位を確立している渡邊。3ポイント成功率も今季は屈指の高さで、さらなる活躍が期待される。