蝶野正洋、日本代表にヒールのススメ 「ブーイングの中、ガッツポーズで良かった」
「勇気や元気を与えるのが、プロレスラーの仕事」
蝶野が名指しした本田も、慈善活動に注力している。多くの人の注目を集めて心を揺さぶるスポーツは、ファンに新たな関心を呼び起こすきっかけにもなる。2000年にプロレスファッションブランドの「アリストトリスト」を起業するなど、リング外でも積極的に活動している蝶野は、2005年に同期の橋本真也さんが病死、2009年に同じくプロレス界をけん引してきた人気レスラーの三沢光晴さんがリング上の事故で亡くなったことをきっかけに、NWHスポーツ救命協会(略称NWHSLA)を設立。2011年の東日本大震災にも影響を受け、プロレスラーでありながら、救急救命や地域防災の啓発活動を行っている。
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この日発表した新事業について、蝶野は「勇気や元気を与えるのが、プロレスラーの仕事。いろいろなことを伝えるパイプ役になりたい。国や行政、市町村が一生懸命に行っていることや、ガイダンスがなかなか伝わらない。なるべく多くの人に早く伝えたい。自分は、客寄せパンダ。やるなら派手に目立って、注目を浴びる。それで、皆さんが(救急救命や地域防災に関して)やっていることを、私を通して宣伝する形を取っていきたい」と意欲を語った。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)