F1日本GPで接触寸前アクシデント 両者の言い分は分かれ「妨害明らか」「敬意あれば…」
自動車レースのF1日本GPは8日、鈴鹿サーキットで予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季5度目、通算18度目のポールポジション(PP)を獲得。日本の角田裕毅(アルファタウリ)は13番手だった。一方、レース中にはあわや接触というアクシデントが発生し、物議を醸すことに。関与した両ドライバーの言い分は二つに割れている。
フェルスタッペン&ノリスが最終シケイン手前でニアミス
自動車レースのF1日本GPは8日、鈴鹿サーキットで予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季5度目、通算18度目のポールポジション(PP)を獲得。日本の角田裕毅(アルファタウリ)は13番手だった。一方、レース中にはあわや接触というアクシデントが発生し、物議を醸すことに。関与した両ドライバーの言い分は二つに割れている。
Q3の最終シケイン手前。ランド・ノリス(マクラーレン)が前に出ようとすると、タイミングを同じくして、隊列の先頭でタイヤを温めて次のアタックに備えていたフェルスタッペンが、ノリスがいる左に大きく動いた。ノリスは咄嗟に反応。コース外に大きく外れ、接触は回避した。英ラジオ局「トークスポーツ」によると、フェルスタッペンはコックピットから謝罪したが、ノリスはチームとの無線で「彼は左に行って僕にぶつかろうとしてきた」と伝えたという。
しかし、記事によると、この行為で戒告処分を受けることになったというフェルスタッペンは「僕ら(隊列)はみんなアウトラップにいた。みんな並んで他の車に差をつけようとしていたら、彼はシケインで僕を抜こうとした」「あの時はアクセルをかけていたタイヤが凄く冷えていて少し時間がかかってしまった。僕がまわりを走らなければならなかった理由はそれだ」などと主張したという。
さらに「みんな並んでいたのだから、彼がもう少し敬意を払えたのであればね。最終シケインで抜こうとする選手なんていないと思う。僕を抜こうとしたからそういうことが起きたんだ」とノリスに対して意見したという。
一方、レース後のノリスは「彼がそうしよう(妨害しようと)としたのは明らかだ。やっていいことに関するルールはないけど、彼はやってはいけないことをやったんだ」と反論。「みんな最終コーナーの前でオーバーテイクしているよ。みんな理解してやっているから、それが問題になることはないんだ」「もし彼が僕の立場だったら、同じことをしたんじゃないかな。けれども、僕が彼の立場だったなら、僕は急にハンドルを切ったりしなかったよ」と非難したという。
不可抗力にも見えるアクシデントだったが、両者にとっては後味の悪い展開に。しかし、決勝グリッドに影響はなし。フェルスタッペンはPPからスタートする。
(THE ANSWER編集部)