引退フェデラーと歩んだ4人の子どもたち 子育て論に注目「世界を旅して新しい発見を」
23日(日本時間24日)に英ロンドンで行われた男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバーカップ初日後に引退セレモニーを行ったロジャー・フェデラー(スイス)。多くのファンや選手から惜別の声が聞かれる中、グランドスラム通算20勝を支え、ともに歩んだ家族にも注目が集まった。地元スイス紙では4人の子供たちにスポットを当てた記事を掲載。普通の家族生活を送るために重ねてきた努力を紹介している。
23日のレーバーカップで引退セレモニー
23日(日本時間24日)に英ロンドンで行われた男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバーカップ初日後に引退セレモニーを行ったロジャー・フェデラー(スイス)。多くのファンや選手から惜別の声が聞かれる中、グランドスラム通算20勝を支え、ともに歩んだ家族にも注目が集まった。地元スイス紙では4人の子供たちにスポットを当てた記事を掲載。普通の家族生活を送るために重ねてきた努力を紹介している。
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グランドスラムは歴代3位の20勝、ウィンブルドン優勝は史上最多8回、世界ランキング1位最長連続記録237週など輝かしい実績を積み上げてきたフェデラー。その中で家族を大事にしてきたことは良く知られており、その家族が自身のパフォーマンスを維持する原動力になってきたことは確かだ。
フェデラーと3歳上の妻ミルカさんの間には2009年7月に双子の娘が、2014年5月には双子の息子が生まれている。その子供たちとの生活について、スイス大衆紙「ブリック」は「パパが世界一有名なスイス人であるということ」という見出しで記事を公開。「マイラ、シャーリーン(ともに13歳)、レオ、レナート(ともに9歳)は、生まれた時から世界中を旅していると言ってもいい。それでも、ミルカとロジャーは彼らの子どもたちが可能な限り普通の家族生活を送れるように努めてきた」と伝えている。
記事内では、ミルカ夫人とフェデラーが「子どもたちをスポットライトからできるだけ遠ざけ、普通に成長できるよう腐心してきた」としたうえで「彼にとって、家族がそばにいるというのはとても大事なことだった。それによって子どもたちも早くから世界を知り、ニューヨークやロンドン、パリやドバイといった大都市を子どもの目で驚くことができる」と世界中を飛び回ることの意味にも言及している。
もちろん、ミルカ夫人の苦労は計り知れなかった。「パパがコートにいる間は、ミルカが2人のベビーシッターやチームのスタッフと子どもたちの面倒を見ていた。ホテルのスイートルームや家を借りて、そこで生活していた」と生活スタイルの一端を紹介。一方で、フェデラーがスイスのフリーペーパー「コープ・ツァイトゥング」に語った話として、試合がない時に子どもたちとマイアミやメルボルンといった世界中の公園に連れて行ったことにも触れている。
子どもたちのスイスでの生活については「スイスでは普通のスイミング教室、スキーレッスンに通い、同じ年ごろの子供たちと一緒に過ごしている」という。その中で、かつてインディアンウェルスで語った話で締めている。
「子どもたちも普通に学校に通いたいと思うこともあるだろう。けれどそれと同時に、彼らは世界中を旅して新しい発見をするという多くの経験ができるのは幸運なことだというのも理解している。そして僕らは家族として一緒にいられるということも」
(THE ANSWER編集部)