死闘演じたフェデラーとナダルの“絆” 引き分けあれば「喜んで受け入れる」
試練を乗り越え、自身の史上最多記録を更新するグランドスラム18度目の優勝を果たしたレジェンドは試合直後、同じく昨年の左手首の故障を乗り越えた好敵手ナダルを称えた。
フェデラーが全豪OP制覇、「ここで僕らがファイナルを戦うなんて…」
全豪オープンテニスは29日に男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング17位のロジャー・フェデラー(スイス)が同9位のラファエル・ナダル(スペイン)を6-4、3-6、6-1、3-6、6-3のフルセットの激闘で破り、2010年大会以来7年ぶり、自身通算5度目となる同大会制覇を成し遂げた。
昨年の後半戦は左膝の故障の影響でトーナメントを欠場。試練を乗り越え、自身の史上最多記録を更新するグランドスラム18度目の優勝を果たしたレジェンドは試合直後、同じく昨年の左手首の故障を乗り越えた好敵手ナダルを称えた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
3時間37分の死闘を戦い抜いたスイスのマエストロは「私は素晴らしい復活を果たしたラファにおめでとうと言いたい。4、5か月前は、ここで僕らがファイナルを戦うなんてお互い考えもしなかっただろう。テニスはタフなスポーツ。引き分けが存在しないんだ。でも、もしも、それがあるとするなら、僕は喜んで受け入れたい。ラファと分かち合いたいんだ」と語った。
テニス界の両雄は近年故障に苦しみ、共に昨年途中から欠場。満身創痍の身体をリハビリで“再生”する道を選んだ。ランキング上位の若手を撃破しながら往年の力を見せつけたフェデラーとナダル。苦しみを乗り越え、故障から復活した2人の間には“絆”が存在するようだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer