独立リーグ始球式で衝撃150kmも「正直、悔しい」 内田聖人、直前のブルペンで153km記録
独立リーグの四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの本拠地試合(愛媛マンダリンパイレーツ戦)で12日に行われた始球式に、早実、早大などで投手として活躍した28歳・内田聖人さんが登板。球団が「プロ野球世界最速に挑戦」と銘打った企画で150キロをマークし、日本ハム・新庄剛志BIGBOSSが現役引退後の2008年に36歳で記録した145キロを上回った。
徳島インディゴソックスの試合で記録「始球式のオファー待ってます」
独立リーグの四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの本拠地試合(愛媛マンダリンパイレーツ戦)で12日に行われた始球式に、早実、早大などで投手として活躍した28歳・内田聖人さんが登板。球団が「プロ野球世界最速に挑戦」と銘打った企画で150キロをマークし、日本ハム・新庄剛志BIGBOSSが現役引退後の2008年に36歳で記録した145キロを上回った。
驚きの1球だった。試合前に行われた始球式、内田さんは早実野球部の後輩、徳島・吉村優投手の背番号16のユニホームを着て、思い切り腕を振り抜き、剛速球を披露。しかも、ド真ん中のストライクだ。電光掲示板に表示された球速は150キロ。夏休みの家族連れの姿も目立ったJAアグリあなんスタジアムがどよめいた。しかし、本人はどこか悔しげな表情だった。
登板を終えた内田さんは、公式戦の試合前に貴重な機会をくれた徳島、愛媛の両球団に感謝。その上で、記録については「及第点」と振り返った。しかし、実は直前のブルペンで153キロ、マウンドで投じたウォーミングアップ3球で152キロを記録。「正直、ちょっと悔しい。本番に弱いです(笑)。でも150キロは出たので、最低限良かった」と苦笑いだったが、堂々の1球だった。
内田さんは早実で2年夏に甲子園出場。早大1年春に全国優勝などを経験し、在学中に150キロを記録。社会人野球のJX-ENEOSから米独立リーグ挑戦を経て、25歳で19年に現役引退した後は指導者に転身。ピッチングストラテジストの肩書きで活動し、自らを実験台にしたトレーニング理論を発信している。主宰するオンラインサロン「NEOREBASE」には、ソフトバンク・千賀滉大ら現役プロ選手も多数参加し、話題を集めている。
引退後、独自のトレーニングで、最速は硬式154キロ、軟式155キロにまでアップ。内田さんが社会人野球時代に同僚だった谷田成吾氏が球団代表を務める徳島に招かれた。昨年も同様の挑戦を予定していたが、雨天により試合中止。今年は見事に記録を達成し、内田さんは「始球式のオファー待ってます。もっと良い記録出します!」とさらなる記録更新を笑顔でアピールしていた。
(THE ANSWER編集部)