生涯ゴールデンスラムを達成「応援有難うございました！」

　テニスの4大大会ウィンブルドンは10日、車いすの部男子シングルス決勝で第1シードの国枝慎吾（ユニクロ）が第2シードのアルフィー・ヒューエット（英国）を4-6、7-5、7-6で破り、初優勝を飾った。男子史上初めて、パラリンピックを含めた生涯ゴールデンスラムを達成。歴史的快挙でテニス界を沸かせたが、その舞台裏では世界的俳優と記念撮影も実現し、話題を呼んでいる。

　3時間20分の激闘の末に最高の結末が待っていた。国枝は第1セットを落としながら最終セットに持ち込むと、2-5と劣勢の展開ながら、ここから怒涛の追い上げでタイブレークに突入。大接戦をものにし、ウィンブルドン初優勝を単複50冠という快挙を呼び込んだ。

　試合後ほどなく国枝はツイッターを更新。「生涯ゴールデンスラム達成!!　応援有難うございました！」と感謝のメッセージをつづった。さらに、別の投稿でチームのメンバーとともに大物ハリウッド俳優トム・クルーズと記念撮影した写真も掲載。大会を観戦に訪れていたことが現地メディアにも報じられており、試合後に対面が実現した様子だ。

　これにはファンも驚いた様子で「世界一が2人！！　ご利益ありそう」「まさかトム・クルーズが観戦していたとは！」「えっ！　凄い!!」「なんでトム・クルーズが来てるんですか!?」「チョ～ビックリなんですけど」などの声が寄せられていた。車いすテニス界の第一人者である38歳が演じた歴史的快挙は、その舞台裏の様子とともに多くのファンの脳裏に刻まれた。