錦織の芸術的ショットが2016年ベスト10入り 米メディアが特集
2016年のテニス界では、数々の想像力あふれるショットが生まれた。その中で錦織圭(日清食品)が見せた芸術的なショットが米メディア選出のベスト10に選ばれている。ESPNが今年生まれた10本のスーパーショットを特集し、錦織の“股抜きショット”を9位に選出している。
スイス室内で見せた股抜きショットが今季ベスト10にランクイン
2016年のテニス界では、数々の想像力あふれるショットが生まれた。その中で錦織圭(日清食品)が見せた芸術的なショットが米メディア選出のベスト10に選ばれている。ESPNが今年生まれた10本のスーパーショットを特集し、錦織の“股抜きショット”を9位に選出している。
1位に選ばれたのは全豪オープン準決勝、ノバク・ジョコビッチに対してロジャー・フェデラーが粘り強く対応したシーン。第4セットの第8ゲーム。お互い譲らずにラリーが続く中、最後はフェデラーが前に出てきたジョコビッチの横を鮮やかに抜くパッシングショットでポイントをもぎ取った。
ジョコビッチもイタリア国際ローマ国際でラファエル・ナダル相手に見せた正確無比なバックハンドが7位に選出されるなど、トップ10に2つ紹介されている。
他にもナダルの曲芸的なショットなどがランクインする中、錦織が10月のスイス室内2回戦で見せたショットが9位に入っている。
パオロ・ロレンツィとの対戦で、第2セットの第7ゲーム。ネット際に出た錦織は相手のロブボールで頭上を越され、全速力で追う形となった。素早い反応でボールに追いつくとネットに背を向けながら、自身の股間を通す芸術的なショットを披露。この低い弾道にロレンツィはボレーで対応したが、そこから形勢が逆転。最終的に錦織は相手のミスを誘ってポイントを獲得した。
記事ではこのシーンについて「ラリー中、錦織はどんな状況にあろうとすべきことがわかっている」と称賛している。
今季を世界ランク5位で終えた錦織。来年はどのようなショットで魅了してくれるだろうか。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images