“元祖二刀流”の打撃練習をカラー映像化した投稿に注目集まる

　米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は今季二刀流の活躍で世間を賑わせたが、“元祖二刀流”のベーブ・ルース氏の打撃練習を映したカラー映像がSNS上で反響を呼んでいる。野球界の歴史的な映像や画像をカラー化するツイッターアカウントが1920年～30年代に撮影したものとみられる映像を加工。米ファンの間で「永遠に見ていられる」「本当に興味深い」などのコメントが集まっている。

　これがカラー映像で見る“野球の神様”のスイングだ。緑の芝生や紺のフェンスも映し出されたスタジアム。背番号3で胸に「NEW YORK」と書かれたグレーのユニホームを着用し、左打席に入るルース。スタンスを大きく取らず、素早い体の回転で球を弾き返し、快音を響かせている。映像では約12秒ほどで、通算493本塁打を記録したルー・ゲーリッグにバットを手渡しして打席を交代している。なんとも貴重な光景だ。

　ヤンキースに在籍したのはルースが1920～34年、ゲーリッグが1923～39年で、ともにプレーした11年の間に撮られたものとみられる。5万人以上のフォロワーを抱え、野球界の歴史的な映像や画像をカラー化してツイッターに投稿するアカウント「Baseball by BSmile」が実際の映像を公開した。

　多くのファンの反響を集めたが、今季大谷を追い続けた米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリストのベン・バーランダー氏もその一人。文面に「ベーブ・ルースとルー・ゲーリッグが打撃練習をするこの映像はマジで最高すぎる」と記して、動画を自身のツイッター引用する形で掲載した。

　これを見た米ファンからは「永遠に見ていられる」「ベーブのスイングはベリンジャーのようだ」「本当に興味深い」「バットをシェアしているんだね」「美しい」「クールだ」などと興奮の声が集まった。

　二刀流の活躍で米球界に旋風を巻き起こした大谷。背番号17が大記録を打ち立てるたびにルースの名前が登場していた。私たちがいま目撃している大谷の活躍も100年後には同じように“貴重映像”として再脚光を浴びるかもしれない。