MVPは「オオタニの賞です」 かつて酷評した米記者は“毎年MVP”も問題なしと持論
投打両面を評価「今年はオオタニのシーズンです」
2018年、米ヤフースポーツに務めていたパッサン記者は、MLB挑戦1年目だった大谷のオープン戦の打撃を見て、スイングのバランス、腰の位置などに問題があると記事で指摘。あるスカウトから「基本的に彼は高校生バッターみたいなもの」などと聞いたことを伝えたうえで「すでにオオタニの不安材料は数多くある。彼も休日のない日程に慣れるのは大変だと話している」と懐疑的な内容をつづっていた。
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しかし開幕後、大谷は3戦連続本塁打を記録するなど活躍。するとパッサン記者は「ごめんなさい、私が完全に間違っていました」などと題した記事で“謝罪”していた経緯がある。以降は大谷の実力を認め、今季も自身のツイッターで絶賛するなどしていた。
「彼はとてもとても優秀な先発投手であり続けたことに加え、その上で打者としてもエリートなのです。個人的には迷うまでもありません。そして、ゲレーロJr.が後半戦に活躍したことも理解しています。ブルージェイズが好調なので、彼のMVPの可能性が確かに高まりましたが、しかしながら、これはオオタニの賞です。今年はオオタニのシーズンです。プレーオフでプレーしているのはゲレーロJr.かもしれませんが」
エンゼルスはプレーオフ出場の可能性が消滅する一方、ブルージェイズはワイルドカードでの進出を争っている。そんなチーム状態は関係なく、大谷こそMVPと断定したパッサン氏。司会者から、大谷が今後投打で大きな後退を見せないとするなら、二刀流をやめるまで、もしくは新たな二刀流が出現するまで、大谷が受賞を続けることになるのかと聞かれると「そうなるでしょう」と満面の笑顔だった。
(THE ANSWER編集部)