球宴が開催されるデンバーのメディアが特集を掲載

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は9日（日本時間10日）、敵地でのマリナーズ戦に2番・指名打者で先発出場。3回の第2打席で2試合連発となる豪快な33号ソロを放った。オールスターでは史上初となる投手と指名打者で同時選出を果たした二刀流に対し、球宴の舞台となるデンバーメディアは「オオタニこそがクアーズフィールドで起こる最高の出来事」と絶賛。「お願いだから、欠場しないで」と異例のお願いに出ている。

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　二刀流で躍動する大谷の人気は、球宴の舞台となるコロラドでも絶大だった。地元紙「デンバーポスト」は「ショウヘイ・オオタニは数年間で球界に起きた最高の出来事。彼こそがノーラン・アレナドが移籍後、クアーズフィールドで起こる最高の事象になる」と見出しで特集している。

「興醒めの声に耳を傾けてはいけない、ショウヘイ・オオタニ。球界はあなたを必要としています。いや、我々はあなたが必要なんです」

　特集は大谷への異例の懇願からスタートしている。8年間活躍した主砲のアレナドが昨季限りでカージナルスに移籍。チーム再建モードに突入したロッキーズは、今季借金13と苦しんでいる。球宴で上陸する大谷こそが、ロッキーズファンの心の支えだという。

　そして、休養を優先するために球宴欠場を発表したメッツのジェイコブ・デグロム投手を引き合いに出し、「ジェイコブ・デグロムの二の舞はやめて、ショウヘイ。ブレーク・ストリート（クアーズフィールドの住所）を見捨てないで。何とか、我々のためにこの試合に出てもらえないだろうか。お願いします」と出場要請。前代未聞のラブコールに出ている。

　メジャートップの33号を放つスラッガーはホームランダービーにも出場予定。負け越しに沈むロッキーズファンも、二刀流の参戦を心待ちにしている様子だ。