リオ五輪金のタカマツペアが語る調整法 試合時間想定した体づくりと栄養補給
リオデジャネイロ五輪で躍動したアスリートたちが都内で行われたメディア向けセミナーでコンディショニングの重要性についてトークセッションを実施した。
来週は日本凱旋試合、高橋「結果を出していきたい」
リオデジャネイロ五輪で躍動したアスリートたちが都内で行われたメディア向けセミナーでコンディショニングの重要性についてトークセッションを実施した。バルセロナ五輪競泳女子200メートル平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子さんが司会を務め、今夏のリオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルに輝いた“タカマツペア”こと高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)、競泳男子400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した瀬戸大也(早大)らが登壇。五輪に向けた調整方法などを語った。
タカマツペアは世界ランキング1位として臨んだリオ五輪の女子ダブルス決勝最終第3セットでリターユヒル、ペデルセン組(デンマーク)に16-19とリードされながら、5連続ポイントを挙げて勝利。大逆転劇に日本中が沸いた。
その勝利について問われた松友は「私たちは基本的に大きい大会で今まで結果が出せずにいました。ただ今年に入ってから“勝ちたい”という大会を決めて戦えていました。そして一番目指していたところで勝てました」と振り返った。
今回のセミナーは練習の合間に行なわれたが、日々のトレーニングは厳しく、バドミントン自体も連戦が続く過酷な競技。松友は「長い時は1時間半くらいの試合になります。1時間半以上の試合になるかもしれないということを想定して、それに耐えられる体を作らないと体も頭も動かなくなる。普段からしっかりと栄養補給することを意識しています」と話し、高橋も「試合中にゼリーを摂ることがあります」と常にエネルギー補給を心がけていることを明かした。
今後は来週に迫っているヨネックス・オープン(20日~25日、東京体育館)に照準を絞っており、「合宿中で体もできていて、来週も試合があります。一戦一戦自分たちのパフォーマンスを出すことで、結果を出していきたいと思います」と高橋。松友も「来週の試合をはじめ、これからは毎月のように海外遠征が多くなってきます。しっかりとリカバリーしながらケガをしないように、2人で頑張っていけたらいいなと思います」と意気込みを見せた。
五輪を終えた直後もハードなトレーニングに臨んでいる世界最強ペア。まずは“日本凱旋試合”でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか。例年以上に注目を浴びる大会となるに違いない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer