【テニス】錦織、2年ぶり全米OP8強入りの裏にチャンコーチ直伝の技
「あえてロブを何回も狙った」
レポーターから「ロブはチャンから学んだものか?」と質問されると、錦織は表情に自信を浮かべていた。
「彼はいつもいろいろなことを教えてくれる。多くの細々としたいいことをね。彼はすごく背が高かったのですが、あえて今日はロブを何回も狙いました。何度もネットに出てきていたので、いいロブを多く成功させることができた。自分の今日のロブには満足です」
身長175センチながら1989年全仏オープンで優勝しているチャンコーチ。2013年12月に錦織陣営入りした同氏の指導で、錦織はロブに磨きをかけた様子だ。
ベスト8の相手はウィンブルドンとリオデジャネイロ五輪で優勝している世界ランク2位のアンディー・マリー(英国)に決まった。錦織はリオ五輪準決勝で敗れている。
「アンディーもすごくタフな相手で素晴らしいテニスをしている。ほとんどナンバーワンの存在。難しい試合になりますが、僕もこれまでで最高の試合の1つを見せることができた。うまくリカバーして、次もいいテニスができるようにしたいです」
錦織は充実の表情でマリー戦に意気込んでいた。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images