アストロズ戦でのハプニングに地元紙「ファンは野次りたい」

　米大リーグ・エンゼルスは5日（日本時間6日）、アストロズに7-6で逆転勝利。大谷翔平投手も8回に代打で登場したが、試合中にはファンが思わぬハプニングを起こした。観客席からゴミ箱に模した浮輪が投げ込まれて試合が一時中断。米メディアが実際の映像を公開すると、現地のファンから「よくやった」「敬意を示す」と反響が寄せられている。

“ゴミ箱”がエンゼルスタジアムを舞った。アストロズが5-3とリードした6回裏だ。観客席から何かが投げ込まれた。1、2度バウンドして横たわった物体にカメラが寄る。どうやらゴミ箱を模した浮輪のようだ。観衆は激しいブーイングとともに熱狂。駆け付けた係員が拾い上げ、速やかに撤収した。

　思わぬハプニングによる中断の一部始終を、米メディア「バーストゥール・スポーツ」の公式ツイッターが動画で公開。米ファンからは「よくやった」「ニューヨークのファンも待ちきれない」「決して忘れないからな」「エンゼルスファンに敬意を示したい」といったコメントの他にも、「最高だ」「大爆笑」などと笑撃を受けた様な声も寄せられている。

　ロサンゼルス地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」は、ゴミ箱が投げ込まれたハプニングについて「2017年に捕手のサインをモニターで盗み、ベンチのゴミ箱を叩いて球種を伝えていた不正行為のスキャンダルについて、ファンは早く野次りたくて仕方がなかったのだろう」と記載。過去にゴミ箱を叩くなどしてサイン盗みを行っていたとされるアストロズへ、ファンが“仕返し”をしたようだ。

　同紙によると「2つのゴミ箱がフィールドに投げ込まれた」と浮き輪は複数だったという。また記事では、エンゼルスのスター選手マイク・トラウトも「クレイジーな雰囲気だった」「俺の後ろでいくつかのゴミ箱が落ちていくのを見たさ」とコメントしたことを伝えている。