先発後「朝6時まで眠れなかった」 巨人・桑田真澄コーチ、現役中の“睡眠貯金”を語る
大舞台で快投できた要因“睡眠貯金”とは…
桑田氏は21年間の現役生活でNPB通算173勝をマーク。米大リーグ・パイレーツでもプレーした。体には気を使っていたが「登板した日、僕は朝まで眠れなかった」と驚きのエピソードも明かした。
「先発した日は朝5時~6時まで寝ないと決めていた。何度か寝ようとしても眠れない。特に勝った日は高揚感もあり、嬉しいですから」
それでもPL学園高では甲子園通算20勝、巨人でも1994年の「10.8決戦」など大舞台で快投することができた。理由については「前日に眠れないのが嫌で、2日前に10時間など長く寝るようにしていた。翌日『眠れなくても昨日寝たから大丈夫だ』という気持ちになると、スッと眠れたんですね」と分析した。
早稲田大学スポーツ科学学術院准教授の西多昌規氏は「睡眠の貯金という概念」と説明。時差の関係などで睡眠不足が懸念される場面で、一部の海外アスリートには余計に寝ておくという文化もあると紹介し「桑田さんはそれをやられていた。睡眠貯金」と驚いていた。
カンファレンスで睡眠についての知識をさらに深めた様子の桑田氏。「グラウンドで練習することはほぼ同じ。どこで差をつけるかというと、睡眠。質の高い睡眠をとって、ライバルに追いつけ追い越し、(選手には)いい人生を歩んでもらいたい」と振り返っていた。
(THE ANSWER編集部)