今季は12球団が投手… 日本ハム・清宮幸太郎、投手番号の「21」を覆せるか
高校時代は「19」「8」も背負った清宮、松井秀喜は「55」を長距離砲に定着
清宮自身、早実では入学当初の1年春は「19」、センターにコンバートされた2年春は「8」を着けたことはあるが、代名詞となっていたのは「3」だった。
日本ハムは大谷翔平を二刀流として育成、ソフトボール出身の大嶋匠を指名するなど、既成にとらわれない球団作りをしている。背番号に関しても、今季は斎藤佑樹を野手番号の「1」、岡大海をエース番号の「18」とするなど、目立っていた。
史上最多とされる高校通算111本を放った清宮。規格外の存在として従来にない発想で「21」を託された。かつては松井秀喜が当時、特定のイメージがなかった「55」を着け、長距離砲の番号として定着させてきた。
高卒史上最多タイの7球団競合の末に入団した怪物は、投手番号のイメージを「清宮色」に染め、プロ野球界に新たな「21」の歴史を作れるか。背番号からもまた、一つの物語が生まれそうだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer