フェデラーが“相棒”を生涯変えない理由 その「出会い」と「ヒーロー」の存在
「絶対、変えることはないと思った」…影響を与えた「私にとってのヒーロー」とは?
「まず見た目が良かったから選んだんだと思うんだ。確か覚えているのはスポーツショップに行った時、『このラケット、カッコいいね』と言って、私がこのラケットでプレーしたくなったんだよ」
第一にラケットのデザインに魅了されたというフェデラー。さらにもう一つ、理由があるという。
「それに加え、私にとってのヒーローはステファン・エドバーグで、彼もまたウィルソンを使っていたんだ。それが自分自身、このブランドを使うという決断に役立ったし、今後、絶対変えることはないと思ったんだ」
1980年代から90年代初頭に大活躍し、自身のコーチも務めたこともあるステファン・エドバーグ(スウェーデン)との縁も紹介した。
「ウィルソンが私にくれたラケットは、全てを勝ち取らせてくれた。だから、感謝の念は尽きないよ」とも話したフェデラー。使い慣れたラケットを手に、充実の1年を締めるツアーファイナルズに挑む。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer