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【女子サッカー】藤枝順心が総体初V&冬夏連覇 双子の姉妹が攻守の軸に

中国地方を舞台に行われている平成28年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ/特別協賛・大塚製薬)サッカー競技女子決勝、藤枝順心(静岡)-作陽(岡山)が2日にエディオンスタジアム広島で行われ、藤枝順心が大会初優勝、そして今年1月に行われた全国高校女子選手権に続く“冬夏連覇”を果たした。

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主将の福田ゆいが負傷に耐え決勝点の起点に、「みんなが声をかけてくれて走り抜けることができた」

 中国地方を舞台に行われている平成28年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ/特別協賛・大塚製薬)サッカー競技女子決勝、藤枝順心(静岡)-作陽(岡山)が2日にエディオンスタジアム広島で行われ、藤枝順心が大会初優勝、そして今年1月に行われた全国高校女子選手権に続く“冬夏連覇”を果たした。

 試合は藤枝順心が主導権を握る展開となった。背番号10でレフティーのMF福田ゆい、守護神のGK福田まいの双子姉妹を中軸に分厚い攻撃を仕掛けた。一方の作陽はボランチに入ったキャプテンMF松島育美らが手堅い守備ブロックをつくって相手の攻撃に落ち着いて対応し、カウンターを狙う展開となった。

 一進一退の攻防の中で前半29分、福田ゆいが相手選手と球際で接触し、そのまま担架で運ばれるアクシデントが発生した。しかし数分後にはピッチに戻って勝利への執念を見せると、後半にそのナンバー10のキックが試合の均衡を破る。同19分に右サイドで直接FKを得ると、左足で正確にゴールマウスを捉えるボールを放った。これを相手GKが弾ききれず、途中出場のMF上田桃が頭で詰めて値千金のゴールを奪った。

 藤枝順心は最後まで守りに入ることなく、1-0のままタイムアップを迎え、歓喜の声を上げた。試合前からテーピングをしていた左足だけでなく右足も痛めた福田ゆいは「自分が足が痛めてから不安だったんですけど、チームメイトのみんなが声をかけてくれて走り抜けることができました」と振り返り、「キャプテンという立場上、自分が弱いところを見せたらチーム全体も下を向いてしまうと思いました。自分が出続けることで前を向いてくれると思って出ました」と強い責任感をにじませた。

 今大会の藤枝順心は準決勝で大会5連覇を狙った日ノ本学園(兵庫)を後半終了間際の決勝弾で2-1で下した。しかしベンチからは「まだあと1勝あるぞ!」との声をかけられるなど、あくまで優勝を目標に最後まで集中を切らさなかった。その意気込みを象徴するような主将の気迫あるプレーによって、悲願の夏タイトルを獲得した。

 全国高体連公式のインターハイ応援サイト「インハイ.tv」では陸上だけでなく開催30種目のライブ動画を配信している。高校生の熱戦をチェックして、未来の日本を担うアスリートの一瞬を目に焼きつけたい。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer


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