田中将大、“咆哮の103球”が変えた「172億円男」の価値「ほぼ確実にWS開幕投手だ」
今季不振も味わった右腕が大舞台で見せた“咆哮の103球”に、米メディアは「タナカが再びヤンキースのエースに」と称賛し、背番号19の価値が急沸騰している。
今季スランプも惚れ直させた背番号19、米メディア「タナカが再びヤ軍のエースに」
米大リーグのア・リーグ優勝決定シリーズは18日(日本時間19日)、ヤンキースの田中将大投手がアストロズとの第5戦に先発。7回3安打8奪三振無失点で勝ち投手となった。5回1死一、二塁のピンチは連続三振で切り抜け、マウンドで雄叫び。今季不振も味わった右腕が大舞台で見せた“咆哮の103球”に、米メディアは「タナカが再びヤンキースのエースに」と称賛し、背番号19の価値が急沸騰している。
吠えた。2-0で迎えた5回、1死から安打と四球で招いた一、二塁のピンチ。ここで田中のスイッチが入った。スプリンガーを渾身の外角直球で見逃し三振。続くレディックに対しては切れ味鋭い宝刀スプリットで空振り三振に斬った。その瞬間、右拳を握って絶叫。これぞ田中という気迫にヤンキース公式ツイッターも動画付きで紹介し、「タナカ・タイム」と拍手を送った。
103球で演じた投は、田中の価値を見直させた。ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」は「田中将大が再びヤンキースのエースに――ただ、彼は契約をオプトアウトするのだろうか?」と見出しを打って特集している。
今季はスランプが相次ぎ、2Aでの調整が待ち受けているのかと思わせるほどだったと紹介。その上で「思い切って、あの田中とこの田中を照らし合わせてみよう」と記し、レギュラーシーズンとの状態を比較している。