名手カーメロが学生32名に奨学金支給 “恵まれなかった”男が模範になれたワケ
「彼ができたなら、自分もできる」と思われるような存在に
ジョーダン・ブランドのアンバサダーとして32名の学生への奨学金授与を発表したアンソニー。「ウィング・スコーラーズ」というプログラムを通じて、同ブランドは2015年から1800名の学生に奨学金を授与してきた。32名の学生はそれぞれが選んだ大学4年間もしくは、どんな中等教育以降の課程でも、全て奨学金を受け取ることができるという。
「全てのものは変化している。将来のパイオニアやリーダーが君たちであることを、若者たちには理解してほしい」。このように語ったアンソニーは、「MJ(マイケル・ジョーダン)や自分でさえ、教育はメッセージの中でも最も重要なものだ」と教育の重要性を強調。そして、若者たちのロール・モデルになる、という自身の目標とする姿を告白した。
「自分は環境の産物で、両方の側面を見てきた。恵まれていない、サービスの十分ではないコミュニティで、毎日のように苦労してきた。でも、それとともに、自分の決意となりたい姿、やりたいことに集中することで、反対側に行くこともできた。自分は両方の側面から見ることができる。だから、そういったコミュニティのために声を上げる義務があるって、いつも感じるんだ。自分は彼らの声であり、希望なんだ。自分はそうありたい。『彼にできたんだから、自分もできる』そう思ってもらえることが自分のゴールだよ」
昨年11月にトレイルブレイザーズと契約し、約1年ぶりにコートに戻ってきたアンソニー。35歳になった今でもコート内で躍動するベテランは、今や多くの若者のロール・モデルとなっているはずだ。
(THE ANSWER編集部)