【名珍場面特別編】甲子園を海外記者はどう見たのか 異例の密着レポート「日本の野球への熱狂的な愛」
「甲子園は涙を流す場所だ。地方大会であれ、甲子園であれ、負けたら彼らは泣く」
また、毎年議論となる投手の負担についても言及。「負担の大きいピッチャー」として、ベンチ入りは18人のみで「これはエースピッチャーは数試合連投することを意味しており、彼らはその過程で腕(肩)を壊していく。フィールドに立つ者、そしてスタンドにいる者の全てが常に大きなリスペクトを払っている」と評していた。
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ほかにも甲子園で活躍することによりプロのスカウトの目に留まる可能性が大きくなること、「聖地」として位置づけられる大会に出場した証として負けたチームは土を持ち帰ることなど独特の文化を紹介。そして「野球で流す涙」とした項目では最も高校野球らしいシーンについて説明を加えていた。
「甲子園は涙を流す場所だ。地方大会であれ、甲子園であれ、負けたら彼らは泣く。日本の元祖“野球の神様”飛田穂洲はこう言った。『負けた時ですら涙が出ないのは、それほど堪えていないからだ』」。「学生野球の父」と言われる野球界の偉人の言葉を引用しながら「球児の涙」についてもレポートしていた。
ダムバッハ氏のツイッターを見ると6月に来日し、甲子園も連日観戦した様子。その中から実際に目で見て印象的に残ったことをピックアップしたのだろう。いずれも日本の高校野球ファンにとっては当たり前のことかもしれないが、外国人からすれば違った見方もある。そんな興味を抱かせるほど、日本の高校野球は独自の文化として成り立っているようだ。
新型コロナウイルスの影響で、日本高野連は今年の夏の甲子園中止を決めた。夏の中止は米騒動の1918年、戦局が深刻化した41年に次ぐ79年ぶり3度目、戦後では初となる。戦時中の中断を除けば、史上初の春夏連続の中止となった。
(THE ANSWER編集部)