シャラポワ、2年5か月ぶり復活V! 全5戦ストレート勝ち、復帰後初タイトルに歓喜
女子テニスの天津オープンは15日、出場停止処分明け初の決勝進出となった元世界ランク1位、マリア・シャラポワ(ロシア)が世界ランク102位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を7-5、7-6のストレートで下し、2015年5月のイタリア国際以来、2年5か月ぶりのツアー優勝を飾った。一度もセットを劣らず、5試合連続ストレートの“完全V”となった。
天津オープン、世界ランク102位サバレンカ撃破…出場停止処分明け、圧巻の初優勝
女子テニスの天津オープンは15日、出場停止処分明け初の決勝進出となった元世界ランク1位、マリア・シャラポワ(ロシア)が世界ランク102位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を7-5、7-6 (10-8)のストレートで下し、2015年5月のイタリア国際以来、2年5か月ぶりのツアー優勝を飾った。一度もセットを劣らず、5試合連続ストレートの“完全V”となった。
“ロシアの妖精”が、ついに復活を飾った。チャンピオンシップポイントを奪うと、シャラポワは胸に手を当て、信じられないといった表情で歓喜をかみ締めた。サバレンカとがっちりと握手を交わすと、天津のファンに投げキスを披露。実に2年半ぶりの栄冠に感極まり、こみ上げてくるものがあった。
シャラポワがベラルーシの19歳新鋭サバレンカを迎え撃った決勝。第1セットは1-4とリードされ、序盤は劣勢を強いられた。しかし、第6ゲームからリズムを取り戻し、ブレークを含め、3ゲームを連取で追いついた。最後は7-5で第1セットを先取した。
第2セットは第2ゲームでブレークを許すなど、主導権を握られ、1-5とリードを許した。しかし、ここから怒涛の4ゲーム連続奪取で追いついた。最後はタイブレークにもつれ込んだが、要所で底力を発揮。7-6で接戦をものにし、歓喜の優勝を飾った。
シャラポワは禁止薬物使用により1年間の出場停止処分を受け、今年4月にツアー復帰。選手から「彼女はペテン師」などと痛烈な批判を受けながらも、8月の全米オープンではグランドスラムにも参戦した。
元世界ランク1位の実力は衰えず、今大会は1セットも落とすことなく、4試合連続のストレート勝ち。優勝した15年5月のイタリア国際以来、2年5か月ぶりの決勝進出を果たしていた。
復帰後、一時は262位まで落ちた世界ランクも86位まで上昇。妖精が完全復活の第一歩を力強く示した。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer