「やらなきゃいけない」 23歳外野手が大一番で見せた“決死のキャッチ”に米唖然
背中を痛め、負けられない大一番で無念の途中交代…「最後まで戦いたかった」
負ければシーズンが終わってしまう一戦で、決死のスーパープレー。持ち前の身体能力の高さを生かしてアウトを奪ったが、その“代償”も大きかった。
MLB公式サイトによれば、バクストンはフェンス激突時に背中に痛みを覚えたという。それでも交代せずに出場を続け、3回の1死満塁で迎えた打席では併殺崩れで同点に追いつき、その後には盗塁も決めた。しかし、背中の状態は悪化する一方で、スーパーキャッチから2イニング後には無念の交代。試合も4-8で敗れてツインズの今季は終わりを告げた。
同サイトは「バクストンの信じられないキャッチは、早期交代の要因となってしまった」と特集。記事によれば、交代後も途中まで戦況を見守っていたが、さらなる治療のためベンチを後にしなければならなかったという。試合後も呼吸する際に苦しさを伴い、4日(日本時間5日)に再検査を受けるだろうと記している。
また、記事ではバクストンのコメントも紹介している。
「壁の位置を確認した時に、これは激しくぶつかるな、と感じたけど、打球に集中して離すまいと意識していた。やらなきゃいけないんだ。もし、自分自身の身を守ろうとすれば、打球に対して消極的になってしまう。僕は試合に挑む時は、アグレッシブでいたいんだ。最後まで戦いたかった。とても重要な一戦であったし、この試合の一部になりたいと思っていたけど、成し遂げられなかった。(ベンチで)試合を見ているのは本当に辛かった」
敵地ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」も「センセーショナルキャッチ」と称した美技。チームの勝利にはつながらなかったが、最後までアグレッシブな姿勢を貫いたバクストンのプレーは、きっと人々の記憶に残るに違いない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer