NBA中断で引退危機 43歳カーターが目頭押さえる「なんて不思議な夜だったんだ」
米プロバスケットボール(NBA)はジャズの選手に新型コロナウイルス感染者が確認されたため、シーズンを中断すると11日(日本時間12日)、発表した。今後の見通しは不透明となる中、2019-20シーズンを最後に引退するホークスの43歳、ビンス・カーターは、11日の試合が現役最後のゲームとなる可能性があると伝えられている。
今季で引退の43歳、11日がラストゲームの可能性
米プロバスケットボール(NBA)はジャズの選手に新型コロナウイルス感染者が確認されたため、シーズンを中断すると11日(日本時間12日)、発表した。今後の見通しは不透明となる中、2019-20シーズンを最後に引退するホークスの43歳、ビンス・カーターは、11日の試合が現役最後のゲームとなる可能性があると伝えられている。
ニックスとの試合でカーターは、試合終盤に途中出場し、延長残りわずかのところで3ポイントシュートを決めた。これが現役最後のシュートとなるかもしれないという。米放送局「FOX」の地方局「FOX5・アトランタ」は「ビンス・カーターは終わりがやってくるというのは分かっていた。しかし、まだ戸惑いの気持ちはある。輝かしいキャリアがほぼこれで終わってしまうのだ」と記事で言及した。
仮にこのままシーズン自体がなくなれば、これがキャリア最後のゲームとなる可能性が高いという。同局は、それを悟ったカーターが「キャリアが終わるというなら不思議な気持ちだね。俺の頭の中には残り15試合があるんだけど、もしないというならこれがラストだったんだ」と語ったことを伝えている。
記事では、大ベテランは試合後には感極まって目頭を押さえながら「もし今日で終わりなら、一生忘れることはないね。俺は最後のシュートをしたってことだ」と話したことも伝えられている。試合後、カーターはコートに残り、観衆の「ありがとう、ビンス」を聞いていたという。
試合後、カーターは自身のツイッターを更新。「なんて不思議な夜だったんだ。でも22年間の旅の中で出会った全員に本当にありがたい気持ちでいっぱいだ。もし本当にこれで終わりということになるなら、みんなの何年にもわたる愛情とサポートに対して感謝をしている」とファンへメッセージを送った。