なぜ、ダイヤモンドに“渋滞”が起きたのか 本塁打後の「13秒の笑撃」が米話題
米大リーグで本塁打を放った選手がダイヤモンドを一周する際、前の走者が詰まって“渋滞”する珍事が発生。三塁から本塁まで約13秒も要する場面を米誌「スポーツイラストレイテッド」が公式ツイッターに動画付きで紹介すると、ファンに笑撃が広がっている。
ジャイアンツ・ペンスが逆転2ランも一塁走者の投手が老人ばり遅走…三本間13秒でホームイン
米大リーグで本塁打を放った選手がダイヤモンドを一周する際、前の走者が詰まって“渋滞”する珍事が発生。三塁から本塁まで約13秒も要する場面を米誌「スポーツイラストレイテッド」が公式ツイッターに動画付きで紹介すると、ファンに笑撃が広がっている。
まだか。まだホームインしないのか。そんな声が聞こえてきそうな珍シーンを演じたのは、ジャイアンツのハンター・ペンス外野手だ。
19日(日本時間20日)のロッキーズ戦。1点を追う5回無死一塁、ペンスはセンターへ逆転2ランを叩き込んだ。中盤で試合をひっくり返す殊勲弾。本拠地の大歓声を一身に浴びながら、意気揚々とダイヤモンドを一周していると、三塁ベース手前で異変が……。なぜか、一塁走者がまだそこにいたのだ。
まるで老人がジョギングをしているかのようなペースでゆっくりと目の前を走る一塁走者。一度、ペンスを振り返ると左手で制し、ペースダウンを求めた。ジャンパーを羽織った走者の正体は先発右腕のジョニー・クエト。体力を消耗し、投球に影響が出ないようにゆっくりと走っていたのだ。
これには本塁打の際でも全力疾走することで知られるハッスルキャラのペンスも従うしかない。三塁を回ると、前後に2人仲良く並び、“渋滞”状態で約13秒かけてホームイン。先にホームを踏んだクエトは振り返り、すぐ後ろのペンスをハイタッチで称えたのだった。
なんとも微笑ましいようなシーンを米誌「スポーツイラストレイテッド」は「ジョニー…速く」とペンスの心中を代弁するかののようなコメントを添えて動画を紹介するなど、複数のメディアがこぞって取り上げ、ファンに笑撃を呼んでいた。
それでも、試合にはサヨナラ勝ち。劇的な試合の中で2人が繰り広げた珍場面もファンの記憶に残ったことだろう。