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人口560万人の小国ノルウェーが冬季五輪で強いワケ 「最強の9歳」作らず…大人のエゴ、貧富の差、勝者の有無を排除

連日、熱戦が繰り広げられているミラノ・コルティナ五輪。各国が獲得しているメダル数で金メダル数、総獲得数ともに1位に君臨しているのがノルウェーだ。金14、銀8、銅9で計31個(大会13日目=17日終了時点)。小国にもかかわらず、これだけメダルを量産できるのはなぜか。健康と人間のパフォーマンスを研究し高い見識を持つ、米国のベストセラー作家ブラッド・スタルバーグ氏の分析が話題を呼んでいる。

ノルウェーが冬季五輪で強い理由とは【写真:ロイター】
ノルウェーが冬季五輪で強い理由とは【写真:ロイター】

ノルウェーから学べる5つのこと…作家ブラッド・スタルバーグ氏の分析が話題

 連日、熱戦が繰り広げられているミラノ・コルティナ五輪。各国が獲得しているメダル数で金メダル数、総獲得数ともに1位に君臨しているのがノルウェーだ。金14、銀8、銅9で計31個(大会13日目=17日終了時点)。小国にもかかわらず、これだけメダルを量産できるのはなぜか。健康と人間のパフォーマンスを研究し高い見識を持つ、米国のベストセラー作家ブラッド・スタルバーグ氏の分析が話題を呼んでいる。

 ミラノ・コルティナ五輪の開幕まもない12日、スタルバーグ氏は興味深い内容をXにポストした。

 ノルウェーはわずか人口560万人ながら冬季五輪で常に多くのメダルを獲得していることに言及した。その上で「成功の大きな要因は、ユーススポーツへの取り組み方にある。それは米国のスタイルと正反対だ」と指摘。米国と比較し、ノルウェーから学べることを5つ挙げた。

 その内容を紹介する。

1.スコアの扱い

米国:幼少期から過度に競争的になりがちで、ほぼ常にスコアを記録する
ノルウェー:13歳になるまでスコアの記録は認められていない

 勝者と敗者をなくすことで、結果ではなくプロセスに焦点が当たる。プレッシャーや涙を最小限に抑え、楽しさ、学習、成長を最大化することで、より長くスポーツを続けられる。目標は「小学3年生のチャンピオンになること」ではなく、スポーツを好きになり、続けることだという。

2:トロフィー

米国:全員にトロフィーを与えると、競争心のない“甘やかされた子供”に育つという声がある
ノルウェー:トロフィーが与えられる場合、全員に配られる

「トロフィーをもらって小さな子供が幸せなら、あげればいい。もしかしたら次の年も戻って来てまたプレーしてくれるかもしれない!」としながら、米国の競争心のない子供が育つという懸念について「ノルウェーはタフで、勝ち続けている」とスタルバーグ氏は反論。トロフィーの有無が競争心の有無につながるわけではないという立場のようだ。

3:楽しさの優先

米国:大抵、目標は勝つこと
ノルウェー:国民的な理念は「スポーツを楽しむこと」

「米国のユーススポーツは大人、エゴ、お金によって動かされ、ノルウェーは楽しさが原動力になる」とスタルバーグ氏は指摘する。米国は子供の半分しかスポーツに参加しておらず、辞めてしまう一番の理由は「楽しくなくなったから」。ノルウェーは子供の93%が参加し、楽しむことを最優先の目標にしているという。

4:マルチスポーツ

米国:早くから競技を1つに絞り、年間を通して専門のスポーツに励む重圧がある
ノルウェー:専門競技を決めるのは大学生くらいまで待ち、それまではできるだけ多くのスポーツに挑戦する

 ノルウェーでは子供たちにあらゆる種類のスポーツに挑戦することを勧めている。これによって怪我や燃え尽き症候群が減り、総合的な運動能力を高めることができる。また、体の成長とともに自分に最も合うスポーツを見つけることにもつながる。早くから1つに絞ってしまうと、これが不可能という。

5:お金

米国:リーグ、用具、遠征にかかる費用が高額化し、「お金を払える人」だけがプレーできる傾向
ノルウェー:手頃な価格に保ち、誰でもスポーツに参加できるようにすることが国家的な優先事項

 保護者の収入レベルに関係なく、誰でもスポーツに参加し、アスリートに成長する機会が生まれるという。

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