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「選手の集中を狂わせる可能性が…」 五輪で賛否「ドローンの音」問題、選手・関係者の本音は…英BBC指摘「不時着事案も発生」

ミラノ・コルティナ五輪で今大会話題になっていることのひとつがドローンによる競技撮影。従来の固定カメラと異なり、選手を背後から追いかけるようにして撮影することで、プレーのスピード感やダイナミック感を伝えることが可能になった。一方で、中継に入り込むほど大きな「ブーン」という飛行音が「(視聴の)耳障り」「選手に影響するのでは」と賛否を呼んでいる。英公共放送「BBC」も、この問題をクローズアップした。

五輪で撮影用のドローンが話題を集めている【写真:ロイター】
五輪で撮影用のドローンが話題を集めている【写真:ロイター】

「BBC」が特集に乗り出す…関係者、大会側の声を紹介

 ミラノ・コルティナ五輪で今大会話題になっていることのひとつがドローンによる競技撮影。従来の固定カメラと異なり、選手を背後から追いかけるようにして撮影することで、プレーのスピード感やダイナミック感を伝えることが可能になった。一方で、中継に入り込むほど大きな「ブーン」という飛行音が「(視聴の)耳障り」「選手に影響するのでは」と賛否を呼んでいる。英公共放送「BBC」も、この問題をクローズアップした。

 今大会はスピードスケート、ノルディックスキー・ジャンプ、フリースタイルスキー・スロープスタイル、スノーボード・ビッグエアなど複数競技でドローンが利用されている。「BBC」は「ドラマチックか、それとも邪魔か? オリンピックのドローン映像が注目を集める」と題して特集。ドローンは2024年パリ五輪から採用され、今大会はさらに普及が進んでいると指摘した。

 メリット、デメリットを伝えた上で、SNSで賛否が分かれていることに言及。4年に一度の舞台にかけている選手の集中に影響するのではないかという疑念に触れ、実際に取材した関係者の声を紹介した。

 スケルトンで五輪連覇を達成している英国のリジー・ヤーノルド氏は「アメリカのスケルトンとリュージュのコーチと話をしたが、選手には聞こえておらず影響もないと言っていた」とした一方で「もし私がドローンと一緒に競技をしていたら、非常に気になってしまうと思う」と話した。さらに「どんな些細なことや変化でも、アスリートのメンタルゲームを狂わせる可能性がある」と懸念を示したという。
 
 大会主催者は、選手やチームからの苦情は上がっていないと説明しているという。国際オリンピック委員会(IOC)のスポーツディレクター、ピエール・ドゥクレ氏は「放送の準備をする際にはトップレベルのアスリートを含めてテストを重ね、妨害を最小限に抑えるよう多くの時間を費やす。それは私たちが大いに取り組んできたことだ」と入念な準備をしてきたことを強調した。

 その上で「週末のアクションを見たはずだ。我々は、それがパフォーマンスの妨げにならないようにしなければならない。これは進化だ。この調整は我々が管理可能なものであるようで、非常に満足している」と断言。トラブルなく運用できていることに自信を示した。

 大会スポーツディレクターのアンナ・リッカルディ氏も「我々は競技前にドローンのテストを行った。影響がパフォーマンスに及ばないよう、またいかなる方法でも彼らを悩ませないよう、アスリートコミュニティの声を聞いてきた」と強調。「アスリートによって、感性や意識、そして革新に取り組む能力のレベルは異なる。これまでのところ、将来的なドローンの使用中止につながるような苦情は受けていない」と話したという。

 ただし、BBCは「ドローンパイロットが、これほどのスピードで小さな空飛ぶカメラを操る能力に対して称賛を浴びている一方で、物事は完全に完璧というわけではなかった」とも指摘。滑降の練習でドローンの1機が不時着し、コース上に破片が残ったと報じた。ドローンはどの競技も現場でパイロットが制御し、飛行させているという。今後も競技に影響が出ない運用を祈るばかりだ。

(THE ANSWER編集部)



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