メジャーリーガー青木宣親が考える 能力の100%を発揮できる「最大集中」とは
「メジャーの選手は、ここぞでの集中力がすごい」、その理由とは?
青木自身、日本人とメジャーリーガーのメンタルの強さに違いがあると指摘した上で「向こうの選手は、ここぞという場面での集中力がすごい」と明かした。その理由も、明確にあるようだ。
「メジャーには1球団に1人、メンタルトレーナーがついている球団もある。向こうはそういう文化が発達していて、この方法も実際にメンタルトレーナーから教わったもの。最大集中に結び付ける、一種のマインドコントロールかもしれない。例えば、日常生活でも朝起きてジュースのラベルをじっと見つめて、それを何秒間、集中できたか測ったりすることもあるんです」
心・技・体の「心」の部分が進んでいるというメジャー。その中で教わったメンタルトレーニングを明かし、父兄、選手たちも一様に目からウロコが落ちた様子だった。
そして、野球教室の締めくくりの挨拶として、子供たちに送ったメッセージは青木オリジナルの「心」の重要性を説いたものだった。
「自信をもってやっていってほしい。一番、大事なのは自分が『できる』と思うこと。監督、コーチにダメだと言われる時もある。でも、バカみたいに思ってもいい。そう思い続けることで、いつかできるようになるから。それはプロ野球選手になって特に感じること。なんとか打ちたい、盗塁したい、そういう厳しい状況でも、自信をもって『できる』と思い続けることを今も大事にしています」
能力を最大限に発揮する「集中」と自分自分を信じ抜く「自信」の2つを身に付けることが、成長と活躍を目指す上で大きな力となっていくだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer