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佐藤琢磨、2度目のインディ500Vへ カギは気温、「上がった方がチャンスがある」理由

世界3大自動車レースの一つ、インディ500の決勝が26日(日本時間27日)にインディアナポリスで行われる。2017年に日本人初制覇の快挙を成し遂げた佐藤琢磨は、14番グリッドから2度目の栄冠を狙う。

20日に行われた練習走行後に、エンジニアのエディー・ジョーンズ氏と話し込む佐藤琢磨(米インディアナ州インディアナポリス)【写真:岡田弘太郎】
20日に行われた練習走行後に、エンジニアのエディー・ジョーンズ氏と話し込む佐藤琢磨(米インディアナ州インディアナポリス)【写真:岡田弘太郎】

日本時間27日にインディ500決勝、佐藤琢磨に勝算はあるのか

 世界3大自動車レースの一つ、インディ500の決勝が26日(日本時間27日)にインディアナポリスで行われる。2017年に日本人初制覇の快挙を成し遂げた佐藤琢磨は、14番グリッドから2度目の栄冠を狙う。

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 シーズン序盤から苦戦が続いた昨年は無念のリタイアに終わったが、今年は第3戦で優勝するなどうまく滑り出しただけに大舞台に向けて士気は高まっている。その一方で20日に行われた公式練習では1周の最速スピードが22番目に終わるなど、1周約4キロの楕円コースを200周する大舞台でのマシン設定に課題を残した。

 チーム・エンジニアのエディー・ジョーンズ氏は20日の時点で「チャンピオンになるための車ができていない。スピードを改善する必要があり、本番までにダイナミックな設定を探していく」と調整途上を強調し、佐藤も「17年の再現をできればいいけど、そこまでのペースは持ち合わせていないのが現実的にはある」と苦戦を覚悟したような口ぶりだった。

 ただ、20日までの練習走行は涼しい日が多かった。決勝の26日は27度くらいまで上がる見通しで、「気温が上がった方がタイヤの摩耗も激しくなるのでチャンスはある。今みたいな(涼しい)コンディションだと最初から最後まで一つの集団で行ってしまう。自分たちが遅くなる可能性もあるけど、上がっていくチャンスも残されている」。混戦となれば、データと経験を生かす戦いに自信を持つ佐藤にもチャンスも広がる。

 今季は開幕から新人ドライバーが台頭して競争力が激化。例年以上に勝者を予想するのが難しくなっている。そんな中で、エンジニアとしてインディ500を戦った経験があり、12年続けて同大会を取材しているレポーターのマーシャル・プルエット氏は「琢磨をはじめとするベテラン勢に有利に働くだろう」と予想する。

「当日は気温が上がり、ドライバーやエンジニアはインディアナの暑さとの戦いを強いられることになる。そうなると予想外のことが起きるだろうし、それに対応できる経験が勝利への大きな要素となるはずだ。今年は新人の活躍が目立つが、このようなレースではベテランの瞬時の判断というのが生きてくる」との見解を示し、豊富な場数と経験を有する佐藤にもチャンスがあると見ている。

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