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なぜ、お父さんは運動会で転ぶのか 陸上トップ選手が分析、原因は仕事中にあり?

5月を迎え、運動会シーズンが真っ盛り。先週末も多くの地域で賑やかな歓声が響き渡った。運動会といえば、親が子供の成長、活躍を見守る絶好の機会だが、とりわけお父さんにとっては一大イベントでもある。「父兄参加リレー」といった参加型の競技があるからだ。愛息、愛娘にカッコイイ姿を見せようと意気込んで出場。しかし、思いとは裏腹に起こってしまうのが、転倒である。それも、運動会の風物詩といっていいほど見かける、切ない姿だ。

運動会シーズン、お父さんが転ぶワケ…元五輪ランナーら専門家が見る「2つの原因」

 5月を迎え、運動会シーズンが真っ盛り。先週末も多くの地域で賑やかな歓声が響き渡った。運動会といえば、親が子供の成長、活躍を見守る絶好の機会だが、とりわけお父さんにとっては一大イベントでもある。「父兄参加リレー」といった参加型の競技があるからだ。愛息、愛娘にカッコイイ姿を見せようと意気込んで出場。しかし、思いとは裏腹に起こってしまうのが、転倒である。それも、運動会の風物詩といっていいほど見かける、切ない姿だ。

 いったい、なぜお父さんは運動会で転ぶのか――。

 昔は野球部で足腰を鍛えていたのに、今もジョギングで運動しているのに……。自分だけは大丈夫と思っていた健康自慢のお父さんですら悲哀の声を漏らすものだが、その理由はどこにあるのか。陸上短距離界の第一線でトップ選手として活躍した専門家に聞くと、答えが見えてきた。

「私には、原因が2つあると思っています」と答えてくれたのは、200メートルハードルアジア最高記録保持者の秋本真吾氏だ。ランニング指導のプロ組織「0.01」でプロ野球選手、Jリーガーなど、多くのトップアスリートの走りを指導しているスプリントコーチは、一般のランニングイベントなどで40歳前後のお父さんが全力疾走した際、転倒するシーンをよく見かけるという。

 その例を引き合いに出し、「2つの原因」をこのように解説する。まずは「筋力低下型」だ。

「1つ目は足が地面に着いた時、体を支えられるかどうか。これが、すごく重要です。仮にジョギングなどで日常的に運動していても、短距離のダッシュは一歩に通常の5倍、6倍の負荷がかかる。これはジョギングにはないものです。年齢とともに、体を支えるために必要な中臀筋という臀部の奥にある必要な筋肉が衰えている。そうした状態で全力疾走すると、負荷に耐えられずに腰が下がり、一歩一歩進むうちに目線もどんどん下がってくる。結果的につま先が地面に当たって転んでしまう。これが一つのパターンです」

 もう一つは「意識先行型」という。

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