朴セリの涙でイ・ボミが思い出した言葉 ゴルフを続けるために必要なこと
女子ゴルフツアーのマスターズGCレディースが10月20日から開幕した。現在賞金ランキング1位のイ・ボミにとっては、特別な大会でもある。
イ・ボミが韓国の“国民的英雄”から学んだこと
女子ゴルフツアーのマスターズGCレディースが10月20日から開幕した。現在賞金ランキング1位のイ・ボミにとっては、特別な大会でもある。というのも、イ・ボミの所属先である延田グループ所有のマスターズゴルフ倶楽部で同大会が行われているからだ。つまりイ・ボミは“ホステスプロ”。是が非でも勝ちたい試合でもある。
イ・ボミは先週、韓国に帰り、家族や友人と過ごしながら気分転換。ただ、大事な試合を前に練習を怠るわけにはいかない。専属コーチのチョ・ボムス氏が経営する練習場で、球を打ち込んで準備に備えていた。そうして過ごしているときに、イ・ボミはあるニュースをテレビで目にする。それは、韓国女子ゴルフ界のレジェンド、パク・セリ(39歳)の引退だった。
すでに今季限りでの引退を表明していたのだが、先週韓国で開催された米女子ツアーの「LPGA KEB・ハナバンク選手権」の初日のラウンド終了後に、パクの引退セレモニーが行われた。
パクは米ツアー参戦1年目の1998年全米女子オープンで「20歳9か月(当時)」での史上最年少優勝を果たし、同年の全米女子プロゴルフ選手権でも優勝。97年当時、韓国は“IMF危機”の経済難にあるなか、パクの快挙がテレビで生中継され、多くの国民が勇気づけられたというのは有名な話だ。
ただ、そうした華やかな世界にのし上がれる選手はほんの一握り。過酷なサバイバルを勝ち抜いた選手のみが栄光を勝ち取れる世界がプロゴルフの残酷なところでもある。
そんな姿を見て「パク・セリさんみたいなプロゴルファーになろう」と夢見た韓国の女子ゴルファーは数知れず、彼女の背中を見てプロゴルファーになった選手たちは“セリ・キッズ”と呼ばれた。